カードローンにかかる手数料としては、ATM手数料、遅延損害金などがありますが、主なものは「利息」です。

利息を抑えるためには、低金利、無利息サービスのあるカードローンを選ぶのはもちろん、返済額を増やすのも効果的です。

また、利息以外の手数料も、工夫次第で抑えることができます。

この記事では、利息についての基礎知識を紹介するとともに、効果的な各種手数料の節約方法を紹介しましょう。

■カードローンのおもな手数料は利息

カードローンで発生する手数料は、契約に必要な印紙代、カード再発行手数料、ATM利用手数料などもありますが、誰もが支払う必要のある主な手数料は「利息」です。

利息以外のATMの利用手数料などに関して詳しくは「カードローンの手数料は金利以外も意外と高い!」をご覧ください。

1. 利息とは?

DVDを借りる際には、1泊300円などのレンタル料をレンタルDVD店に支払いますよね。

それと同じように、お金を借りる際に発生するレンタル料のようなもの、それが利息です。

2. 利息は金利によって決まる

カードローンのホームページを見ると、「年5%~15%」などと幅を持たせていることが多いです。

カードローンの金利は、カードローン会社(銀行カードローンの場合は保証会社のことも多い)の審査担当者が審査を行ない、まずは利用者ごとに借入限度額を設定します。

そして、設定された限度額に応じて各自に金利が適用される、という流れです。

3. カードローンの金利一覧

では、実際のところ、カードローン会社各社の金利はどうなっているのでしょうか。

主なカードローン会社で比較してみましょう。

カードローン名 適用金利
アコム 3.0%〜18.0%
アイフル 4.5%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%
SMBCモビット 3.0%~18.0%
バンクイック(三菱東京UFJ銀行) 1.8%~14.6%
三井住友銀行 年4.0%~14.5%
みずほ銀行 2.0%~14.0%

下限金利については、消費者金融系と銀行系で大差はありませんが、上限金利については、銀行系カードローンの方が明らかに低金利です。

●新規契約者がチェックするのは上限金利

審査の結果、適用金利が決定されますが、誰しも最安金利を適用してほしいものですよね。

しかし、新規契約者で下限金利が適用されることはまずありません。

むしろ、新規契約者は最高金利が適用される可能性が高いことを、頭に入れておきましょう。

■手数料はどれだけかかるの?金利から利息を計算する方法

年5.0%~15.0%などの適用金利を見ていても、実際にどれだけの利息がかかるかは分かりません。

そこでここでは、金利から実際に発生する利息手数料を計算する方法を紹介しましょう。

1. 金利とは年間にかかる利息の比率を示している

カードローンにおける金利表示は、年単位でかかる利息の比率を示した「年利」を採用しています。

「実質年率」という言葉も出てきますが、これは、純粋な金利である「表面金利」に、利用料や保証料を含んだものです。

ですので、普通にカードローンを利用している際に発生する手数料は、基本的に実質年率によって計算された金額のみなのです。

例えば、1年間で100万円を18%(実質年率)で借りた場合の利息は、18万円になります。

2. ただし利息は日々増えている

ただし、借入利息は年単位でかかるわけではありません。

1年よりも短い、半年や1か月で完済する人もいますので、実際の利息は毎日かかるようになっています。

そのため、1年未満の取引については、「利息=借入残高×金利÷365×借入日数」という具合に、日割り計算するようになっているのです。

●金利18%で10万円を30日間借り入れた時の利息を計算してみよう

では、融資利率18%で融資金額10万円を、30日間借りた際の利息額はどうなるのかを計算してみましょう。

「10万円×18%÷365日×30日=約1479円」となり、30日間で発生する利息額は1479円となります。

3. 月の返済額でも利息は変化する

借入金額が多くなればなるほど、金利が高ければ高いほど、利息額は増えていくのが基本です。

しかし、借入金額も適用金利も一緒なのに、返済総額が異なるケースもあります。

それは、月の返済金額が異なるためです。

月の返済金額が少なければ返済回数は増えて、結果的に利息額も増えていきます。

●同じ金利18%のアコムとSMBCモビットで比べてみよう

では、月の返済金額の違いで利息総額や支払総額がどれだけ異なるかを、比較してみましょう。

ここでは、上限金利が同一のアコムとSMBCモビットを例に挙げ、10万円借りた際のそれぞれの最低返済額(アコムは3000円、SMBCモビットは4000円)による違いを、比較します。

アコム SMBCモビット
借入額 10万円 10万円
最低返済額 3000円 4000円
返済回数 47回 32回
利息総額 39639円 26260円
支払い総額 139639円 126260円

以上のように、借入金額と適用金利が同じであるアコムとSMBCモビットも、返済金額が1000円多いSMBCモビットの方が借入期間は短く、利息総額が少なくなります(アコムでも繰り上げ返済をして利息総額を減らすことは可能です)。

利息負担をとにかく少なくしたい人はSMBCモビット、毎月の返済負担を少しでも抑えたい人には、アコムがおすすめです。

3. 申し込み前に返済シミュレーターの利用がおすすめ

実際の手数料計算は、金利の発生が「元利定額方式」や「残高定額リボルビング方式」など非常に複雑なため、自分で返済シミュレーションをするのは簡単ではありません。

そこでおすすめなのが「返済シミュレーター」です。

カードローン各社のホームページ、特に消費者金融系では返済シミュレーター機能を備えているところが多いです。

借入金額、適用金利、毎月の返済額を入力するだけで返済回数を、借入金額、適用金利、返済回数を入力すれば毎月の返済額を瞬時に計算してくれます。

■タイプ別!利息手数料を節約できるカードローンの選び方

利息を少なくするためには、低金利の商品を選ぶ、返済期間を短くするのが基本ですが、全ての人にそれができるとは限りません。

利息節約のためには、利用日数や利用予定額など、自分の利用方法によってカードローンを使い分ける必要があるのです。

1. 長期利用目的なら上限金利の低いカードローンがおすすめ!

長期間にわたってカードローンを利用するのであれば、住信SBIネット銀行カードローンなど、上限金利の低いカードローンを選ぶのがいいでしょう。

2. おすすめ上限金利の低いカードローン

中でも、おすすめなのは以下の商品です。

●三井住友銀行カードローン

年利4.0%~14.5%、限度額は10~800万円で、上限金利が年14.5%と、消費者金融と比べ金利が低めです。

申込方法や借入方法、返済方法が多彩ですので、自分に合った利用方法を見つけ出せるでしょう。

三井住友銀行の普通預金口座を持っていないと、利用できる機能に制限があるのはデメリットと言えます。

参考:三井住友銀行のカードローンは良いのか徹底検証

●住信SBIネット銀行カードローン

年利1.59%〜14.79%、限度額は最高1,200万円です。

下限金利が1.59%ということで非常に魅力的なのですが、下限金利になることはまずありません。

しかし、上限金利も14.79%ということでカードローンの中では低い部類の金利で負担が少ないです。

またパソコン、スマホから申し込みで来店することなく契約を終わらせられるWEB完結申し込みも利用可能です。

参考:住信SBIネット銀行ミスターカードローン徹底検証!

●三井住友カードゴールドローン

金利は年3.5%~9.8%、極度額は700万円です。

一ケタを切る上限金利は、他のカードローンではなかなかありません。

返済実績に応じて、金利がさらに最大1.2%引き下げられるので、とにかく低金利を追求したい方にはおススメです。

ただし、銀行カードローンではないため、総量規制(年収の3分の1以上の借入ができない)の対象となり、高額融資は期待できませんし、融資までに時間がかかります。

また、学生や専業主婦の利用もできません。

参考:三井住友カードゴールドローンを徹底解説!

●スルガ銀行カードローン

金利は年3.9%~14.9%、限度額は800万円です。

上限金利は年15%未満と、消費者金融系の上限金利よりも低くなっています。

ローンカードにVisa機能も付いており、国内外での店舗でのショッピングにも利用可能です。

ガン保障付き生命保険にも無料で加入できますので、利用者に万が一のことがあっても安心です。

ただし、スルガ銀行の口座がないと口座振替による返済ができないので、返済のたびにATMへ足を運ばなければならないのが面倒です。

参考:スルガ銀行カードローンのメリット、デメリットを徹底検証

3. 短期利用なら無利息期間サービスのあるカードローンがおすすめ

銀行カードローンと比較して上限金利が高いため、長期間の借入には向かない消費者金融系カードローンですが、短期利用ならば悪くもありません。

特に大手消費者金融系では、新規契約者を対象に一定期間の無利息サービスを設けているところが多く、期限内に完済をすれば利息を支払う必要がありません。

4. 無利息期間サービスのあるおすすめカードローン

ここでは、無利息期間サービスのあるおすすめカードローンを紹介します。

●プロミス

プロミスの無利息サービスは、「初回借入日翌日より30日間無利息」です。

契約日ではなく借入日を基準にしていますので、お守り代わりにプロミスと契約しておき、その後利用しなくても、無利息の権利が消滅しません。

また、プロミスの利用に応じて貯まったポイントで、無利息期間をさらにもらうこともできます。

三井住友銀行やジャパンネット銀行などの24時間振込可能な金融機関の口座を持っていれば、24時間365日、即時振込をしてくれます。

参考:プロミスは良いカードローンなのかを徹底検証

●アイフル

アイフルの無利息サービスは、「契約日翌日より30日間無利息」です。

アイフルはプライバシーへの配慮がなされており、アイフルより届けられるローンカードの書類の配達時間を選べます。

また、初めての方にも配慮がされており、自動契約機のタッチパネルが苦手な方のために、電話型の契約機を設置して、オペレーターと相談しながらスムーズに申込~契約が可能です。

ただし、アイフルは銀行との提携をしていない独立採算制ですので、経営面に若干の不安があります。

参考:アイフルのメリット、デメリットを徹底検証!

●アコム

アコムの無利息サービスは、「契約日翌日より30日間無利息」です。

無利息サービスを利用するには、返済サイクルを「35日ごと」に設定する必要があります。

楽天銀行の口座があれば、24時間365日即時振込をしてくれます。

自動契約機「むじんくん」は、全国各地に展開しており、消費者金融系で唯一、クレジットカードの発行も行なっております。

ただし、金利が高めで、アコムATM以外の利用にはATM利用手数料がかかるのがネックです。

参考:アコムのカードローンを徹底検証

■借り入れや返済方法を工夫するだけで手数料を節約できる!

利息を節約するには、カードローンそのものを選ぶことも重要ですが、借入や返済でも利息やATM手数料の支払額を減らすことができます。

1. 約定返済+随時返済で利息を節約!

まず返済ですが、約定返済に加えて随時返済も併用することで、利息を大幅に節約できます。

●約定返済とは、決められた返済のこと

約定返済とは、借入残高によって定められた最少返済額(約定返済額)を、決められた返済期日(約定返済日、みずほ銀行カードローンの場合は毎月10日返済)までに返済することです。

●随時返済とは、約定返済以外の返済のこと

住宅ローンやマイカーローンの場合、ボーナス返済額が別に設定されることもあり、ボーナス加算額の分だけ利息が節約できます。

カードローンにはボーナス払いがありませんが、自分で追加返済をすることでそれと似たような効果を生み出せます。

これが随時返済(任意返済とも呼ぶ)です。

約定返済分は元金と利息に充てられますが、随時返済分は元金のみに充てられます。

元金が大幅に減れば、支払利息も大幅に減り、返済総額も減らせるのです。

多く返せば、空いた枠の分だけ借入可能額が増えるメリットもあります。

参考:カードローンの繰り上げ返済で利息を減らす方法

●アコムで10万円借り入れた時の返済で比較してみよう

同じカードローン会社を利用して、月の返済額が異なると支払総額はどう変わるか、見てみましょう。

ここではアコムで、10万円を年18%で借りるまでは同じですが、月の返済額を3000円とした場合と6000円とした場合で、比較してみます。

月3000円の返済 月6000円の返済
借入額 10万円 10万円
返済回数 47回 20回
利息総額 39639円 15930円
支払い総額 139639円 115930円

返済額における元金の割合が、両者は大きく異なります。

10万円を一か月借りたときの利息は1,500円ほどなので、月々の返済額から1,500円を引いた金額が元金の返済に充てられる金額です(元金は徐々に減っていくので元金に充てられる金額はどんどん増えていきます)。

そうしてみると、月3000円の返済では、元金返済は約1500円からスタートしているのに対して、月6000円の返済では、元金返済が約4500円からのスタートです。

増えている3000円分の返済が、そのまま元金に充てられているのが分かります。

●約定返済に遅れると返済合計額はかえって増える

ひたすら随時返済をするあまり、約定返済を忘れてしまう人もいますが、そうなるとかえって返済合計額は増えてしまいます。

随時返済をしていても約定返済期限に遅れてしまえば、遅延1日目から遅延損害金を遅延日数分支払わなければなりません。

遅延損害金の利率は、通常の金利より高く設定されているため、かえって損をしてしまうのです。

臨時返済ばかりに気を取られて約定返済を忘れるということのないようにしましょう。

参考:カードローンを遅延するリスクとは?延滞・滞納する前に知るべき対処法

2. 一括返済を利用すれば利息が最小限に

随時返済などで毎月の返済額を増やして利息が節約できるのならば、最も利息を節約できる方法は、一括返済です。

一度にまとめて返済してしまえば、仮にそれが無利息期間内の場合、支払う利息はゼロで済みます。

3. ATM手数料もバカにならない!

基本的に、自社ATMの利用についてはATM手数料がかかりません。

一方、提携金融機関ATMの利用については、カードローン会社によって対応が分かれるところです。

手数料は、利用金額によって108円~216円というのが一般的です。

それぞれは大した金額ではありませんが、借入や返済のたびに支払っていればかなりの金額となります。

手数料のかからないATMを利用したり、ネットキャッシングや口座振替を利用したりすることで、手数料を抑えましょう。

ATMなどの手数料に関しては「カードローンの手数料は金利以外も意外と高い!」をご覧ください。

■まとめ

カードローンの利息や手数料は、塵も積もればかなりの金額となります。

カードローン選び、借入方法、返済方法などを工夫して、手数料を抑えるように努めましょう。

「ブラックでもOK」などと言う謳い文句で宣伝している業者もありますが。それは利息制限法で定められた法定金利をはるかに上回る高金利で貸付をする、悪徳業者です。

利用条件などをよく読み、絶対に借りないようにしましょう。