カードローンを利用すると、元金や利息以外に、ATM利用手数料も返済しなければならない場合もあります。

その手数料も、なかなかバカにした金額ではありません。

そこでこの記事では、カードローンのATM手数料がどれだけかかるかをリサーチした上で、ATM手数料を節約するためのお勧めの方法も合わせて紹介します。

■カードローンを利用するための手数料

カードローンの審査に通過して、ローンカードが自宅に届いたら、いよいよ利用開始です。

カードローンは、利用限度額の範囲内であれば何度でも借入ができるので、非常に便利ですが、借りる度にかかる手数料が気になります。

元金以外に利用者負担となる手数料については、手数料無料のATMから借入返済を行なっている場合には、カードローンの適用金利(契約している金利)によって発生する利息のみです。

しかし、手数料有料のATMから借入返済を行なうと、利息に加えて、借入と返済のそれぞれでATM利用手数料を支払わなければなりません。

1. ATM手数料はカードローンによってさまざま

カードローンのATM手数料は一律ではなく、カードローン業者によって異なります。

■カードローンのATM手数料はどれくらいかかる?

カードローン業者だけでなく、ATMの設置金融機関や貸金業者、残高照会などの取引内容、取引金額によっても、ATM手数料は異なります。

1. 自社専用のATMは基本的に手数料が無料

銀行の当行ATMや大手消費者金融ATMなど、自社専用のATMを設置している業者については、ATM手数料が基本的にかかりません。

自社ATMを設置している主な業者としては、銀行カードローンでは三井住友銀行、東京スター銀行など、消費者金融ではプロミス、SMBCモビット、アコムなどがあります。

プロミスやSMBCモビットはSMBCグループの会社ため、三井住友銀行ATMの利用手数料もかかりません。

2. コンビニATMはカードローンによって手数料が必要な場合も

自社ATMだけでは全国を網羅することに限界があるため、提携している金融機関のATMも利用可能としている業者が少なくありません。

都市銀行や地方銀行のATMを提携金融機関ATMとしているカードローン会社も少なくありませんが、何といっても多いのは、以下のようなコンビニATMです。

  • セブン銀行ATM(セブンイレブン)
  • イオン銀行ATM(ミニストップ)
  • ローソンATM(ローソン)
  • イーネットATM(ファミリーマート、サークルKサンクス、デイリーヤマザキ)

コンビニATMの利用手数料については、カードローンやコンビニATMによって有無が分かれます。

●提携先ATMの負担額一覧

では、提携ATMの利用手数料はどうなっているのか、具体的に見てみましょう。

カードローン名 手数料
SMBCモビット
  • 1万円以下 入金/出金 108円
  • 1万円以上 入金/出金 216円
アイフル
  • 1万円以下 入金/出金 108円
  • 1万円以上 入金/出金 216円
アコム
  • 1万円以下 入金/出金 108円
  • 1万円以上 入金/出金 216円
プロミス
  • 1万円以下 入金/出金 108円
  • 1万円以上 入金/出金 216円
  • (三井住友銀行ATMは無料)

貸金業法により、提携ATMの利用手数料は1万円以下で108円、1万円以上で216円と上限が定められております。

■手数料でこんなに違う!カードローンのコストを比較!

では、ATM手数料の有無で返済総額がどれだけ異なるか、返済シミュレーションをしてみましょう。

1. 10万円借り入れして1ヶ月で返済した場合のコストはそれぞれいくら?

条件を、以下のように設定します。

  • アコムを利用(無利息サービスは利用しない)
  • 金利は年18%
  • 10万円を借り入れして、30日間で返済

利息の計算方法は、「利息=借入残高×金利÷365×借り入れ日数」とします。

●手数料無料のATMを利用して借り入れ返済を行なった場合

手数料無料のATMを利用して借入と返済を行なった場合、支払う手数料は利息のみです。

利息は「10万円×17.8%÷365日×30日」で計算でき、コストは「約1463円」となります。

●借入・返済に216円の手数料がかかるATMを利用して借り入れ返済を行なった場合

一方、借入と返済にファミリーマートに設置されているイーネットATMを利用した場合、10万円の借入と返済でそれぞれ216円のATM手数料がかかります。

利息は変わらず約1463円ですが、そこにATM手数料の432円が加わり、合計コストは「約1895円」となります。

ATM手数料のコストは、1か月の利息の4分の1近くになるのですから、バカにできません。

ATM手数料を含めた月1,895円というのは10万円なら年率23.0%の金利を支払っているようなものなのです。

■手数料を節約するためのオススメの方法は?

決して少ない金額ではないATM手数料ですが、できれば節約したいものです。

そこでここでは、ATM手数料を節約するためのオススメの方法を紹介します。

1. 返済は口座振替を利用する

まず、返済は口座振替を利用することです。

ATM返済の場合はATM手数料が発生しますが、口座振替なら手数料がかかりません。

また、給与振込に利用する口座番号を振替口座に指定しておけば、約定返済期日に自動引き落としされますので、うっかり返済を忘れて返済遅延の心配もありません。

●口座振替が利用できない場合も

ただし、「当行口座は開設不要」と謳っている地方銀行のカードローンの中には、口座振替を利用できずに、ATM返済のみとしている場合もあります。

その場合にATM手数料を節約するためには自社のATMを利用するしかありません。

2. 借り入れは振り込み融資を利用する

返済だけでなく、借入も口座振込を利用するといいでしょう。

支払い口座への銀行振込融資は、口座振込手数料をとられません。

ただし、振り込まれた融資金を口座から引き出す際、時間帯や利用ATMによっては手数料がかかりますので、自分がよく利用する銀行口座のキャッシュカードを利用してください。

また、アコムでは、楽天銀行口座を持っていると、24時間365日、即時振込融資を実施してくれます。

さらに、銀行カードローンでは「自動融資機能」を備えている商品もあります。

これは、当行口座をクレジットカードや公共料金の利用代金を引落口座にしていて、引き落としによって振込行残高がマイナスになる場合、カードローンから不足分を自動的に融資してくれるものです。

実質、手数料無料で借りているようなものなので引き落とし日が給料日直前でお金がない時などに、重宝しそうですね。

3. ネットバンキングを利用する

ネットバンキング口座を持っていれば、インターネット返済や借入も可能で、もちろん手数料はかかりません。

ネットバンキングとはオンラインで振込などをする機能、サービスの事で、ネット銀行とは意味が違います(三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などにもある機能です)。

ネットバンキングの設定なども、借入限度額の確認や登録情報の変更と同様に、会員ページから行なうことができます。

ただし、カードローン業者によっては、ネットバンキングを借入方法や返済方法として採用していないところもありますので、確認しておきましょう。

4. 借り入れや返済は自社ATMでしか利用しないようにする

借り入れや返済をATMから行なう場合には、基本的には自社ATMしか利用しないようにしましょう。

カードローン会社のホームページから、最寄りの自社ATMを検索できますし、コールセンターに電話をしても最寄りの自社ATMを案内してくれるでしょう。

●自社ATMが近くにない場合は他の方法も検討しよう

どうしても近くに自社ATMがない場合は、他の方法も検討しましょう。

プロミスでは取引に応じて貯まったポイントで、提携金融機関ATMの利用手数料を無料にできる特典があります。

●追加返済や一括返済の場合には注意が必要

追加返済(随時返済、任意返済とも)や一括返済は、口座振替を利用できません。

口座振替による返済は、借入残高によって決まる最低返済額(10万円借りていたら3,000円返すなど)を、約定返済日に引き落とすものです。

お金に余裕のある時には、最低返済額以上の金額を約定返済日以外に返済することができますが、そのようなイレギュラーな対応は口座振替ではできません。

追加返済、一括返済とも、ATMや有人店舗、返済用口座への振込で行うのが一般的ですが、注意が必要なのが一括返済です。

一括返済は、返済予定日時点の借入残高をピッタリ返済しなければ、返済完了とはなりません。

まずはコールセンターに電話をして、返済総額の案内を受けましょう。

その上で返済をするのですが、自社ATMから返済をしようとしても自社ATMが硬貨を投入できないタイプの場合、1000円単位返済可となっています。

そのため、借入残高に1000円未満の端数があると、ピッタリの金額を投入して完済できません。

多めに紙幣を投入して完済するほかありませんが、完済後に余った金額については、振込や有人店舗で返金されるか、次回借入の際の残高と相殺するなどの方法がとられますが、面倒です。

一括返済をする際には、硬貨を投入できないATMを利用するのではなく、有人店舗から一括返済した方が、手数料もかからずピッタリ返済でき、面倒がありません。

■まとめ

カードローンをATMで利用する際には、手数料以外にも注意点があります。

まずは利用明細の発行で、ATMやカードローンによっては、その場で利用明細が発行されず、後日郵送となる場合もあります。

その際、家族バレなどをする可能性があるので、カードローンのコールセンターに「このATMで借りた場合は利用明細が郵送されるか」と確認しておくと確実です。

また、一度に利用できる利用上限額の設定がATMにはあり、例えば、アコムのローンカードを使ってセブン銀行ATMからお金を借りる場合、「紙幣50枚」が1回の利用限度額です。

ATM利用手数料はできるだけ節約したいものですが、遠くにある手数料無料のATMより、近くにある手数料有料のATMを利用した方が、お金はかかっても時間や手間の節約となりますので、ケースバイケースで考えましょう。

身に覚えのないカードローンの手数料が請求されている、というような記事もたまに目にします。

そんな場合は、まずカードローンのコールセンターの電話をするのがいいですが、それでも解決しない場合には、消費生活センターに電話相談してもいいでしょう。