カードローンとクレジットカードのリボ払いは、似て非なるものです。
利用するならば、クレカリボ払いよりもカードローンの方がお得で、高額の利用であれば、カードローンの中でも銀行カードローンが最もお得となります。
この記事では、リボ払いの注意点や、リボ払い地獄からの脱出方法、そしてリボ払いが審査に与える影響なども紹介します。
■カードローンとクレジットカードのリボ払いはどちらがお得?
「買い物はしたいが、まとめて返済はできない」
そんなときには、カードローンでの借り入れか、クレジットカードのリボ払いショッピングが選択肢となります。
いずれも、利用限度額の範囲内であれば、追加融資や追加のショッピングが可能です。
ところで、カードローンのキャッシングとクレジットカードのリボ払い、どちらがお得なのでしょうか?
以下で、徹底的に解説したいと思います。
1. お得かどうかを決める重要な項目の1つが金利
カードローンのキャッシングとクレジットカードのリボ払い、どちらがお得かを決める重要なポイントの一つが、「金利手数料」です。
金利とは、現金を借りたり分割で商品を購入したりした際の、「レンタル料」のようなものです。
手数料率は、カードローンやクレジットカードによって異なり、同じ商品でも限度額などによっても異なります。
低金利の方が、金利負担額を節約できる可能性が高いです。
2. カードローンとクレジットカードの金利一覧表
では、カードローンやクレジットカードの金利は、実際どうなっているのでしょうか。
クレジットカードのリボ払いとカードローンとで、実質年率(保証料などを含んだ利率)で比較してみましょう。
| クレジットカード | 金利 |
|---|---|
| オリコカード | 15% |
| セゾンカード | 9.6%~14.6% |
| JCBカード | 8.04%~18% |
| セディナカード | 15% |
| 消費者金融 | 金利 |
| アコム | 3%~18% |
| アイフル | 4.5%~18% |
| プロミス | 4.5%~17.8% |
| SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
| 銀行カードローン | 金利 |
| 三井住友銀行 カードローン |
年4.0%~14.5% |
| バンクイック (三菱東京UFJ銀行) |
1.8%~14.6% |
| みずほ銀行 カードローン |
2%~14% |
下限金利は、銀行カードローンと貸金業者系が低めですが、上限金利は銀行カードローンが低金利です。
●カードローンの金利幅の見方
カードローンの金利には、「年○%〜○%」と、金利に幅があります。
まず、カードローンには審査があり、審査によって「最大借入額」が決まります。
決定した限度額に応じて金利が適用されるため、借入限度額が多いほど低金利なのです。
しかし、限度額100万円以下の人の場合、基本的に上限金利が適用される可能性が高いです。
●適用金利は銀行カードローンが低め
- 「最大800万円融資」
- 「1000万円融資も可能」
などという謳い文句が出ていますが、貸金業者は、総量規制により年収の3分の1までしか借入限度額に設定できません。
一方、銀行カードローンやショッピングリボ払いは、年収の3分の1以上の利用も可能です。
しかし、銀行カードローンは金融庁による監視が強化されているため、限度額を厳しく設定する傾向にあります。
それでも、100万円以下の限度額であれば、銀行カードローンの適用金利が最もお得です。
ただし、クレジットカードのリボ払いも大差ありませんので、お得になるといっても微々たるものです。
3. 金額が高額だとカードローンの金利は下がる傾向に
一方、借入残高が100万円を超える高額融資になると、銀行カードローンが一気に有利になります。
メガバンクのカードローンで、100万円~200万円借りた際の適用金利を、表にまとめました。
| カードローン名 | 100万円以上200万円以下 借入時の適用金利 |
|---|---|
| バンクイック (三菱東京UFJ銀行) |
10.6%~13.6% |
| 三井住友銀行カードローン | 年10.0%~12.0% |
| みずほ銀行カードローン | 12% |
先ほど説明した銀行カードローンの上限金利(年15%弱)より、2%以上下がっていますね。「たかが2%」と思うかもしれませんが、高額融資になるほど大きなメリットです。
一方、消費者金融系は100万円以上になっても金利に大差はなく、クレジットカードのリボ払いは金額にかかわらず一律金利のところが多いです。
4. お得かどうかを決める重要な項目の2つめは月々の返済額
金利に次いで、カードローンのキャッシングとクレジットカードのリボ払い、どちらがお得かを決める重要なポイントは「月返済額」です。
カードローン、クレジットカードのリボ払いともに、毎回の最少返済額(約定返済額)が決められ、決められた日(約定返済日)に返済をする「約定返済方式」が主流です。
そしてカードローンの場合、支払残高に応じて約定返済額が変わる「残高スライド」が一般的です。
毎回の支払金額が少なければ、家計への負担を減らせるメリットがありますが、その分支払期間が長くなって、利息返済分が増えてしまう(元金がなかなか減らない)デメリットもはらんでいます。
●カードローンやクレジットカードリボ払いの返済シミュレーションをしてみよう
カードローンやクレジットカードを利用する前に、「返済シミュレーション」を利用してみてください。
特にカードローンは、「元金定額」「元利定額」など難しい言葉が出てきて、計算方法がよく分かりません。
消費者金融系やクレジットカード会社のホームページには、返済シミュレーションのページがあります。
月々の返済額や適用金利を入力すれば、支払総額や支払回数があっという間に分かる優れものです。
■リボ払いで借りすぎた!リボ地獄から抜け出す方法
商品概要説明書をよく見たり、返済シミュレーションを活用したりすることで、利用前に上手に利用することがベストですが、すでに利用してしまってリボ払い地獄に陥っている人もいるかもしれません。
ここでは、リボ払い地獄から脱出する方法をいくつか紹介します。
1. 繰上げ返済を利用する
まずは、臨時返済を活用することです。
カードローンやクレジットカードのリボ払いの基本的な支払方法は、先ほど述べた通り、最低返済額を返す「約定返済」です。
しかし、約定返済をした上で、臨時返済(追加返済、随時返済ともいう)をすることもできます。
約定返済の返済金額は、元金返済分と利息返済分の両方に充てられますが、臨時返済は利息ではなく元金に充てられるので、元金が減ります。
そうなると、元金によって発生する利息額も少なくなり、返済期間も短くなるのです。
臨時返済は、銀行振り込みやATMによる返済が可能なので、できる限り多めに支払うようにしましょう。
2. 低金利のカードローンに乗り換える
低金利のカードローンに返済方式ごと乗り換えれば、利息を節約できる可能性があります。
特に、無利息期間サービスを提供している消費者金融系のカードローンに乗り換えて、期間内に完済すれば、金利手数料額はゼロです。
ただし、月の返済額を乗り換え時に少なく設定してしまうと、結局支払期間が延びてしまい、利息節約効果が少なくなってしまうので、乗り換え前に返済シミュレーションを利用しましょう。
3. 家族や友人に一旦お金を借りて一括返済する
利用額分のお金を、家族や友人にいったん借りて、一括返済してしまうのも手です。
一括返済は、利息節約効果が最も大きい返済方法です。
その後は借りた人に少しずつ返すのがよいでしょう。
ただし、金銭的リスクは少ないですが、返せなかったときに大きなトラブルになる可能性もあります。
4. すでに返済不能なら債務整理
すでに借金返済が不能なら、債務整理も検討しましょう。
繰上返済や借り換え、家族や友人からの借金で、一時的に借金は減ったとしても、その後の返済が続かなければ、返済利息負担の分だけ利用残高は雪だるま式に増えていってしまいます。
借金残高がどうしようもなく増えてしまうと、自己破産も検討しなければいけませんが、さほど増えていない状態でしたら、任意整理などでも十分に対応できます。
傷口が広がらないうちに、法的手続きを検討しましょう。
■クレジットカードのリボ払いはカードローン審査にも影響する
クレジットカードのリボ払いは「借金扱い」のため、個人信用情報(個人のお金の借入や返済などの記録)に記載されます。
カードローンの審査の際にも、個人信用情報を参考にするため、クレジットカードのリボ払いはカードローンの審査にも影響するのです。
1. ゴールドカードへのステップアップ時にもマイナス評価になる可能性も
クレジットカードの利用限度額増額を申請したり、ゴールドカードなどのステータスカードへのアップグレードを申請したりする際、クレジットカードのリボ払いはマイナス評価をされる可能性があります。
カードローンの審査の場合、リボ払いを利用していても完済済みであれば問題なく、高額の利用がなかったりしっかり返済したりしていれば、審査に大した影響はありません。
しかし、クレジットカードの審査の場合は、完済の有無や利用金額に関係なく、ショッピングリボ払いの利用はマイナス評価になることがあります。
よって、増額やゴールドカードへのアップグレードを検討している方は、リボ払いの利用を控えるのがいいでしょう。
2. クレジットカードのリボ払いは最後の手段にとっておくこと
どうしても一括払いや2回払いで返済できない買い物をする際には、返済方法として「分割返済」を利用するといいでしょう。
リボ払いと比べて、分割払いの金利は若干低く設定されているため、返済負担額も少しは軽くなります。
また、分割払いは「期日内に完済する」という返済プランのため、カードの審査担当者に与える印象もよくなります。
リボ払いは、分割払いすら利用できないときのための、最終手段としてとっておきましょう。
■まとめ
できることなら、高額の金利が発生するカードローンやクレカのリボ払いは、利用しないに越したことがありません。
どうしても利用する場合には、利用前に返済シミュレーションを活用して、返済の道筋を確認しておきましょう。
その上で、繰上返済や一括返済、他社ローンへの借り換えなどで、少しでも利息負担額を減らすように努力してください。
それでも返済が困難な場合は、ぎりぎりまで我慢せずに、法的な債務整理などをしておくと、ダメージが少なくなります。