よく「カードローンは元金が減らない!」とか「いつまで経っても返し終わることがない」などという声を耳にします。
相手が銀行であっても、サラ金であっても、カードローンは違法な金利で貸付を行う様な闇金融(ヤミ金)とは違うので、計画的に返していれば、借金は減らすことが可能です。
ただし、きちんとカードローンの返済計画を立てていなかったり、ただ単に金融機関が指定してくる返済方法に従っているだけではいつまで経っても元金は減らず借金を返すことができません。
ここではどうしたら借金を減らしていけるのかというのを各金融機関が採用している支払方式などの解説も踏まえてお伝えしたいと思います。
■元金が減らないのは毎月の支払金額が少ないから
払っているようで意外と払っていません
一言でまとめると、元金がなぜ減らないのかといえば、ずばり毎月の支払金額が少ないからです。
もう少し詳しくいうと、毎月の返済金額のうち、元金に充てられている金額が少ないため、元金が減らず、「しっかりと払っているのに全然減っていない」という事になります。
毎月一定額ずつきちんと借金が減っていくのであれば、間違いなく借金を毎月減らすことが可能です。
12万円借りた時に、1万円ずつ支払っていけば、12ヶ月で支払は終わる計算です。
「元金が減らない」という方は、この「利息を無視した計算方法」を行って、なかなか減らすことができずにいるのです。
給料から毎月1万円ずつ貯金をしていくと、数年経った後に30万円ぐらいが貯まっていて、「お、意外と貯まっている!」という貯金をしている方がいますが、借金の返済は貯金とは全く違いますので、支払っていても思った以上に減らない、という事もあり得るのです。
1,元金を減らすためにまずは金利の計算を覚える
苦手でもきちんと計算しましょう
銀行のカードローンだから、金利は15%だとか、消費者金融(サラ金)だから18%だとかで金利をすごく気にする方がいますが、まずは毎月いくらの金利が発生しているのか、ということを把握することが大事です。
よく「18%のカードローンを利用しているから15%のおまとめローンを利用すれば借金を減らすことができる」と軽く考える方もいます。
おまとめローンというのは、複数の金融機関から借りた借金を一つの金融機関でかりなおしてまとめるという借金の負担を減らす方法の一つです。
一つにまとめた際に金利が低くなる事が多く、月々の返済額も安くなる可能性があります。
ただし、失敗して借金が余計に増えてしまう可能性もある方法なのです。
おまとめローンなどで目先の金利ばかり気にしていると借金は全く無くなりませんので、まずは以下の式を覚えましょう。
借入金額 × 年率金利 ÷ 365(うるう年なら366) = 一日あたりの利息
2016年、2020年がうるう年です
これでまずは借りた金額が一日にいくらの金利がかかっているのかを把握しましょう。
ここでは借入金額を50万円として、年率18%の消費者金融で借りた場合で計算してみます。
500,000 × 0.18(18%) ÷ 365 = 246.575円
50万円を借りた場合、一日あたりに246円ほどの金利が発生していることになります。
今度はこの一日の金額を一ヶ月あたりの金額に直しましょう。
一ヶ月は月や年によって違うので、今現在の月で計算するのがポイントです。
ついでにいうと、2月、4月、6月、9月、11月が31日ではない月、1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月が31日ある月です。
うるう年は2月が29日になります(2016年、2020年がうるう年)。
246.575 × 30 = 約7,397円
つまり、50万円を借りると、毎月7,397円ほどの利息を払う必要があるのです。
さらにもっと金利計算について深く知りたい方のために、詳しくまとめましたのでこちらもご覧ください。
そしてどのカードローンでも必ずあるルールが「返済した金額はまず利息に充てられる」ということです。
借りた側としては元金を減らしたいのに、支払ってもまずは利息に充てられ、そこで余った金額で始めて元金を減らすことができるのです。
つまり、先ほどの例で考えると、7,397円は利息に充てられるので、そこからプラスでいくら支払えるのかがポイントになりますそこで出てくる支払方法が約定返済と、臨時返済です。
2.毎月決められた日に支払う約定返済
カードローンの支払方法には、約定返済と臨時返済があります。
約定返済とは、契約で定められた返済の事で、簡単に言うと、毎月支払う金額の事です(金融機関によっては月ごとではなく35日ごとなどもある)。
ほとんどのカードローンは、この約定返済で毎月口座から引き落としを行います(ATM入金する場合もあります)。
そしてこの約定返済は大きい金額を支払う必要は無く、むしろ金融機関的には長く借りて利息を払ってほしいので、出来るだけ低い金額で良いとしています。
この毎月最低でも支払わなければならない金額の事をミニマムペイメント(最小返済義務額)と言います。
ミニマムペイメントは毎月発生する利息ぎりぎりぐらいの金額なので、ミニマムペイントだけを支払い続けても、元金は全く減らないのです。
50万円を借り入れた例で言えば、ミニマムペイメントはアコムが15,000円、アイフルが13,000円、プロミスが13,000円で、非常に安く済みます。
消費者金融ではなく銀行の場合でも、三菱東京UFJ銀行(バンクイック)が12,000円、三井住友銀行が10,000円、がそれぞれのミニマムペイメントです。
借りた残高によって、いくらが最低限支払わなければならい金額なのかは、金融機関それぞれで違う計算方法があります。
また、ミニマムペイメントは最低支払金額のような書き方をしましたが、基本的に毎月支払う金額はどの金融機関もこの最低支払金額で設定されています。
つまり、こちらが支払金額増額等をしなければ、支払う金額は最低金額のままなのです。
| 金融機関名 | 最低支払金額 |
| アコム | 15,000円 |
| アイフル | 13,000円 |
| プロミス | 13,000円 |
| 三菱東京UFJ銀行(バンクイック) | 12,000円 |
| 三井住友銀行 | 10,000円 |
3.約定返済で最低限しか支払わないと借金がとんでもなく増える
ここまでに書いたことで、おわかりの方もいらっしゃるかと思いますが、約定決済だけを毎月している様では、なかなか完済することが出来ません。
少し借りただけでも、返済するのに数年かかる場合があります。
それはなぜかというと、最低支払金額があまりにも低すぎて、元金をほとんど減らすことが出来ないからです。
先ほど、50万円を借りた場合、一ヶ月にかかる利息は約7,397円とお伝えしました。
例えば、アコムの場合であれば、支払金額は15,000円に設定されるので、元金に充てられる金額はわずか7,603円しかありません。
500,000円も借りているのに返しているのが7,603円しかないのです。
毎月の支払金額がこれだけ低いのは、金融機関が長く借りてほしいと考えているからこそ設定されている金額です。
金融機関の中にはカードローンの魅力を「毎月の支払の負担が少ない♪」と売り出している場合もあり、確かに月々の負担は非常に少ないのですが、返済総額は非常に多くのなるので、十分に注意しましょう。
最低支払金額のみを支払い続けた場合、支払総額や手数料、支払年月がどのような事になるのかをシュミレーションしたのが以下の表です。
ここではアイフルを例にあげました。
※100万円の時と、300万円の時には法定金利が安く切り替わります(100万円未満は18.0%、100万~300万は15.0%、300万超は12.0%)。
そのため、250万借りるよりも、300万借りた方が利息が安くなる逆転現象が起きますが、基本的には借りた金額に応じて支払う利息は高くなります。
| 借りた金額 | 約定返済 | 支払期間 | 支払総額 | 利息総額 |
| 10万円 | 4,000円 | 2年8ヶ月 | 126,260円 | 26,260円 |
| 50万円 | 13,000円 | 4年10ヶ月 | 751,057円 | 251,057円 |
| 100万円 | 26,000円 | 4年5ヶ月 | 1,371,743円 | 371,743円 |
| 150万円 | 31,000円 | 6年3ヶ月 | 2,316,918円 | 816,918円 |
| 200万円 | 36,000円 | 8年 | 3,435,863円 | 1,435,863円 |
| 250万円 | 41,000円 | 9年8ヶ月 | 4,740,397円 | 2,240,397円 |
| 300万円 | 46,000円 | 8年11ヶ月 | 4,882,031円 | 1,882,031円 |
| 350万円 | 51,000円 | 9年9ヶ月 | 5,941,583円 | 2,441,583円 |
| 400万円 | 56,000円 | 10年6ヶ月 | 7,050,402円 | 3,050,402円 |
| 450万円 | 61,000円 | 11年3ヶ月 | 8,204,236円 | 3,704,236円 |
| 500万円 | 66,000円 | 11年11ヶ月 | 9,399,258円 | 4,399,258円 |
なんと50万円を借りただけなのに、5年近くの歳月がかかり、利息は膨れて借りた時の金額を返すときに1.5倍にして返す必要があります。
10万円の場合は、約定返済金額が少なく設定されるので、10万円借りただけでも返済が2年以上かかります。
金融機関は利用者側によりお金を長い間借りてほしいので、あらかじめ設定されている約定返済は、最低限の支払しか求めてきません。
それだとほとんど元金に充てられず、上記の超長期借り入れる事になってしまうのです。
4.元金を減らすポイントは臨時返済
約定返済だけでは借金完済まで非常に遠いので、臨時返済で返せるときにいかに返すかがポイントになってきます。
カードローンは約定返済方式が非常に多岐にわたり、複雑になっています。
元利定額、元金定額、元利定率、元金定率、分割払い、リボルビング払い、残高スライドなどです。
支払方式に関しては、後述しますが、どのような支払方法だったとしても、元金を減らすポイントは同じです。
返せるときに一円でも多く臨時返済で返済する!!
これは誰もが分かっていながらもなかなか出来ないことなのですが、それでも元金をしっかりと減らす方法はこうするしか有りません。
最低の金額しか毎月絶対に返す事が出来ないという状況になって始めて金利が安いところに借り換えたり、おまとめローン(詳しくはこちら)を考えても良いと思いますが、そうでないのであれば、まずは約定返済以外の方法で返済する事を考えましょう。
臨時返済とは金融機関によっては随時返済、繰り上げ返済などと呼ばれる方法で、要は毎月支払わなければならない金額以上の金額をATMや振り込み等で返済するという方法です。
金融機関によって返せる方法が違うので、確認は必要ですが、提携銀行ATMや、コンビニATMで返すのが良いでしょう。
金融機関によっては、ネットバンキングですぐに引き落としで支払う事が出来る金融機関もあります。
月々に増額して返した場合、どれくらい安く済むのかを考えてみましょう。
以下の表は150万円を借りたとき、月々の返済がいくらかなのかによって支払総額がどれくらい違うかをまとめた表です。
| 月々の返済 | 支払期間 | 支払総額 | 利息総額 |
|---|---|---|---|
| 31,000円 (約定返済のみ) |
6年3ヶ月 | 2,316,918円 | 816,918円 |
| 40,000円 (約定返済+7,000円) |
4年3ヶ月 | 2,036,686円 | 536,686円 |
| 50,000円 (約定返済+17,000円) |
3年2ヶ月 | 1,891,756円 | 391,756円 |
| 60,000円 (約定返済+27,000円) |
2年7ヶ月 | 1,809,776円 | 309,776円 |
| 70,000円 (約定返済+37,000円) |
2年2ヶ月 | 1,756,880円 | 256,880円 |
| 80,000円 (約定返済+47,000円) |
1年10ヶ月 | 1,719,977円 | 219,977円 |
当然の事ですが約定返済以外に返済する金額が多くなればなるほど、利息の総額が減り、支払期間も短くなるということがおわかりいただけると思います。
しかし、「そんなに簡単に返せたら苦労はしない!」という方も間違いなくいらっしゃると思います。
高い金額を支払う事が出来ないから借りているのであって、毎月そんな苦しい思いをしたくはない、という方の為に、元金を的確に減らすポイントをお伝えします。
5.そこまで多くは返せないという時でも元金を減らすポイント
利息というのは元金が多ければ多いほど高くなる事はおわかりいただけると思います。
残高が100万円の時よりも、50万円の時の方が利息は安くすむのは当然です。
それでは次の表をご覧ください。
こちらは先ほどの150万円を借りた時に、月々いくら返すかで利息の総額がいくらになるかを視覚的にとらえるためにグラフにしたものです。
内容的には先の表と変わりません。
31,000円の時は利息総額は816,918円と非常に高いですが、月々9,000円アップして40,000円にするだけで総額が280,232円も安くなります。
そこからさらに10,000円アップして50,000円にすると総額は144,930円安くなります。
ここで勘の良い方ならおわかりいただけると思いますが、31,000円→40,000円にすると280,232円も違うのに、40,000円→50,000円にしても144,930円しか違いません。
さらに50,000円→60,000円の場合は81,980円しか違わないし、60,000円→70,000円にすると52,896円しか違わないのです。
月々の金額をそれぞれ10,000円もアップしているのに、利息総額がそこまで変わらないという現象が起きてしまうのです。
つまり、
毎月の返済金額を出来るだけ上げても努力の割に総額が減らないラインがある!
ということなのです。
そのぎりぎりのラインを見極めることが、月々の負担を減らしながら、さらに利息総額を減らすという事になるのです。
上の図を31,000円、35,000円、40,000円と5,000円刻みにして、さらにわかりやすい様に矢印の線を引きました。
以下の表をご覧ください。
画像内に書きましたが、矢印の落下角度が急な部分ほど、「あと少しだせば利息総額が安くなるのに」という部分です。
さらにわかりやすく、赤い矢印から徐々に青くしてあります。
真っ赤な部分の矢印の支払金額は避け、出来れば紫よりの赤の矢印あたりを月々の支払金額に設定すれば、より総額を減らすことが可能です。
この図で言えば、150万円を借りた場合は、40,000円~50,000円を毎月の支払金額にすれば、毎月の支払をそこまで高くすることなく、利息総額を減らすことが出来ます。
ただし、あくまでこれは150万円を年率15%で借りた時の場合の考察で、借り入れる金額、金利によって毎月の適正支払金額は変わってきます。
必ず返済シミュレーションを行いましょう。
こういった計算はシミュレーターを使う事で非常に簡単に行う事が出来ます。
三井住友銀行の返済期間シミュレーションが非常に使いやすいので(こちら)、是非そちらで総額、毎月返済額、年率を入れて総額がいくらになるのかを計算してみましょう。
6.どんな支払方式だとしても自分で調節して返済しよう
上記の返済シュミレーションはカードローンを契約している金融機関がどのような支払方式だったとしても臨時返済を行う事で可能となります。
元利定額、元利定率等様々な支払方法があったとしても、自分で毎月調節すれば良いのです。
例えば、毎月金融機関の引き落としは決まっていて、31,000円しか引き落としてくれない、という場合でも、自分で差額の19,000円〈月々を50,000円にしたい場合〉を振り込むなりATMで入金するなりすれば良いのです。
自分で返済するというのは非常にハードルが高いものがありますが、意思をしっかり持つことで借金の返済が可能になります。
金融機関の支払方式に任せると支払総額が最も大きくなる!
という事を覚えておきましょう。
金融機関も利益を出さなくてはいけないので、悪いわけではないのですが、こちらの負担は結果として大きくなる支払方式なのです。
ちなみに50万円以上を借りている場合、一日あたり最低でも205円は利息がかかります〈年率15%の場合〉。
「週明けに銀行ATMに返しに行こう」と言っている間に利息は発生しているので、ATM手数料かかってでもすぐに行けるコンビニ等で返してしまった方が良い場合もあります。
■カードローンの支払方式はほとんどがリボルビング方式
どのような支払方式であったとしても、自分で返済金額を調節して、月々返済していく方法が最も良い方法だと説明しましたが、金融機関によってどのような支払方式の違いがあるのかもまとめておきます。
ただし、やはりどのような方式であったとしてもここまでに書いた方法で返していくのが負担少なく支払総額を減らす事が出来ます。
そもそも金融機関によって決められた支払方式は変えることが出来ませんし、支払方式によってカードローン会社を選ぶことはありません(方式によって考え方は違うけど、利息が変わるわけではない為)。
そのことを前提にさらに詳しく知りたい方は読み進めてください。
カードローンの支払方式はほとんどの金融機関でリボルビング払い方式が採用されています。
リボルビング払い(リボ払い)はショッピングにもある言葉なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
ただし、カードローンの場合は、リボルビング払いは利息と元金をどのように返すかという事でいくつかの方式に細かく分かれます。
といってもほとんどのカードローンで使用される方式がリボルビング払い方式の中の、残高スライド元金定額方式という方式です。
この方式に関しても後述します。
リボルビング払いの支払方式というのはぱっと見、専門用語のオンパレードの様な感じで、非常に分かりづらくなっているのですが、実際はそこまで複雑ではありません。
基本を抑えておきましょう。
1.元利方式か、元金方式か
元利方式、元金方式の違いは、毎月の返済に利息をどのように含めるかということです。
元利方式は、利息が支払金額内に含まれている支払方式で、元金方式は利息を支払金額内に含めない支払方式です。
支払金額が10,000円で、利息が2,550円の月があったとします。
下の表をご覧ください。
| 支払金額 | 元金にあてられる金額 | 利息にあてられる金額 | |
| 元利方式 | 10,000円 | 7,450円 | 2,550円 |
| 元金方式 | 12,550円 | 10,000円 | 2,550円 |
利息の2,550円を10,000円の中に含めてしまうのか、10,000円とは別に支払うのか、という違いです。
2.定額方式か、定率方式か
定額方式、定率方式のどちらの場合も借入残高に応じて返す金額を決めるという部分は同じなのですが、決め方が若干違います。
定額の方はあらかじめ金融機関が「借入残高が10,000~100,000の場合は3,000円」という感じで金額そのものを設定している方式。
下記の様な表があれば定額方式です。
| ご利用残高 | ご返済額 |
| 1~100,000円 | 3,000円 |
| 100,001~200,000円 | 5,000円 |
| 200,001~300,000円 | 7,000円 |
| 300,001~400,000円 | 9,000円 |
また、以下の様な表の場合もあります。
| ご利用残高 | ご返済額 |
| 1~300,000円 | 借入金額の4.2% |
| 300,001~1,000,000円 | 借入金額の3.0% |
| 1,000,001~5,000,000円 | 借入金額の2.0% |
このように、○○○○円と指定するのではなく、パーセント表示をする場合もあります。
少しわかりにくいですがこの場合も定額方式です。
ちなみにアコムなどがこのような計算方法なのですが、端数が出る場合は、切り上げて考えます。
例えば上の定率方式の金融機関で100,000円借りた場合、4.2%は4,200円ですが、切り上げて5,000円と考えます。
4,200円のまま支払うのであれば、定率方式なのですが、切り上げて5,000円としているため定額方式となります。
定率方式は残高の割合で支払金額が決まり、切り上げ等はしません。
例えば、80万円を借りていて、定率方式の2.0%の方式だったとすると月々の支払は16,000円となります(さらに元金定率なら16,000円 + 利息。
元利定率なら16,000円の中に利息が含まれるという考え方)。
3.残高スライドするか、しないか
残高スライドはその名前の通り、借入の残高によって支払金額が変わる(スライドする)方式です。
スライドするタイミング(締め日)が金融機関によって違います。
「毎月末日」を締め日とするという場合もあれば、「借入を行った日」を締め日とする場合もあります。
「借入を行った日」を締め日とする残高スライド方式を「借入時残高スライド方式」と呼ぶ場合もあります。
以下は残高スライドする場合と、しない場合の支払方法の違いを表現しています(わかりやすくするため利息は0%で返済は全て元金にあてられているとします)。
| 残高スライドする | 残高スライドしない | |||
| 元金 | 支払金額 | 元金 | 支払金額 | |
| 一ヶ月目 | 110,000円 | 5,000円 | 110,000円 | 5,000円 |
| 二ヶ月目 | 105,000円 | 5,000円 | 105,000円 | 5,000円 |
| 三ヶ月目 | 100,000円 | 3,000円 | 100,000円 | 5,000円 |
| 四ヶ月目 | 97,000円 | 3,000円 | 95,000円 | 5,000円 |
| 五ヶ月目 | 94,000円 | 3,000円 | 90,000円 | 5,000円 |
「残高スライドする」の方は三ヶ月目で元金が100,000円になったため、支払金額が5,000円から3,000円にスライドしたということです。
4.これらの要素を組み合わせてリボルビング払いの方式が決まる
ここまで出てきた三要素(元利か元金か、定額か定率か、残高スライドするかしないか)を組み合わせて、支払方式を決定します。
ただ、先ほど書いた通り、今のカードローンはほとんどが「残高スライド元金定額方式」です。
- 元利定額リボルビング方式
- 元金定額リボルビング方式
- 元利定率リボルビング方式
- 元金定率リボルビング方式
- 残高スライド元利定額リボルビング方式
- 残高スライド元金定額リボルビング方式
- 残高スライド元利定率リボルビング方式
- 残高スライド元金定率リボルビング方式
残高スライド元金定額リボルビング方式とは、つまり、「毎月の支払に利息が含まれており(元利方式)」、「残高に応じた定額の金額で(定額方式)」、「残高に応じて自動的に支払金額が変わる(残高スライド方式)」方式という事になります。
5.リボルビング払い以外の支払方式は使われない
上記に挙げたリボルビング払い方式以外の返済方式もいくつかあり、元利均等方式(元利均等返済)、元金均等方式(元金均等返済)、分割払い方式などが存在します。
ただ、これらの方式は、一度の借入のみの場合に使われる方式で、住宅ローンや学資ローン、ショッピングなどで使われる事が多いです。
分割払い方式で例えると、家電量販店Aで5回払いで購入した家電と、楽器店Bで12回払いで購入したピアノはそれぞれ別の契約で、別々に支払う事になります。
このようなその時その時で別で支払いを考えなくてはいけない支払方法はカードローンにはなじみません。
カードローンは必要なときに新たに借入を行う事も多いため、その都度、金利を計算しなくてはいけないからです。
新たに借り入れたお金も、これまで借りていたお金も全てひっくるめて、そこから少しずつ返していく、というリボルビング払い方式が使われるのです。
ただ、呼び方がそれぞれの金融機関で違うので、カードローンの商品説明の所に元利均等方式や元金均等方式と書かれている場合があります。
そのような場合でも中身はリボルビング払いである事がほとんどなので、注意しましょう。
■まとめ
最後にもう一度言いますが、支払方式は特に大きな問題ではありません。
ただの利息や支払金額の計算方法の違いなだけです。
借りたままにしておくと、どんどん利息がかさんでいくのはどの支払方式でも変わらないので、出来るだけ元金を減らすよう支払っていきましょう。