カードローンが不正利用された際、どうすればいいかよく分かりませんよね。
まずはカードローン会社に連絡をしてカードを止めてもらい、指示を仰ぎましょう。
しかし、不正利用による被害額は、全額補償されないケースが多いです。
今回は、カードローンが不正利用された場合の手続き、補償されないケースを紹介するとともに、不正利用されないためのポイントも伝授します。
■カードローンが不正利用された!まずとるべき行動は?
犯罪者などに盗まれたカードローンが、不正にキャッシング使用されてしまった場合、少なくともまず、以下のような行動をとりましょう。
- 債務者(被害者本人)カードローン会社に電話をして、カードの利用停止を担当者にお願いする
- 警察に行き、盗難届や被害届、紛失届などを提出する
- 届出の受付番号や受理番号を警察からもらう
- カードローン会社にローンカードの再発行をお願いする
1. 大手カードローンの紛失時の連絡先一覧
まずは、カードローン会社に連絡をすることですが、カードローン会社にもさまざまな電話番号があり、どこに電話してよいか分からないかもしれません。
そこで、大手消費者金融や大手銀行カードローンにおける、紛失・盗難時の電話番号を紹介しますので、まずはここに電話しましょう。
| カードローン名 | 紛失時の連絡先 |
| アコム | 0120-629-215(平日9時~18時) |
| プロミス | 0120-24-0365(24時間365日) |
| アイフル |
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| SMBCモビット | 0120-24-7217(9時~18時) |
| バンクイック(三菱東京UFJ銀行) | 0120-76-5919(月曜1時~5時を除く) |
| みずほ銀行カードローン |
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会員サイトより、紛失・盗難の受付をしている業者もありますが、スピーディーかつ確実な手続きのためにも、電話での連絡をおススメします。
■カードローンが不正利用されたら支払いの義務はあるの?
カードローン会社や警察に連絡をして、しかるべき手続きをしても、カードローンで借り入れされた現金には返済義務があるのか、ここではそれを調べてみました。
1. クレジットカードとカードローンの盗難は対応が違う
同じカードでも、クレジットカードやキャッシュカードとカードローンでは、盗難への対応が異なります。
●クレジットカードは盗難保険&ショッピング保険のダブルの紛失保障制度
全てのクレジットカードには、「紛失盗難保険」が付帯しています。
これは、盗難被害に遭ったクレジットカードを使って買い物をされてしまった場合、カード会社がその被害額の請求を取り消す、というものです。
また、一部のクレジットカードには、「ショッピング保険」も付帯しています。
これは、自分で当該カードを使って購入した商品が、盗難紛失の被害に遭った際、損害保険会社が購入金額を弁償する、というものです。
保障内容(保障対象外の商品、補償対象の期間、自己負担額)は、クレジットカードによって異なります。
●キャッシュカードは「預金者保護法」によって守られている
銀行のキャッシュカードは「預金者保護法」によって守られています。
会員に重大な過失がない限り、原則として被害額の全額が補償されます。
●カードローンは補償されないことが多い
クレジットカードとは異なり、カードローンの場合は不正利用の損害額の支払義務が生じることが多いです。
もちろん、カードローン会社によっては補償してくれるところもありますが、会員規約に基づいた保障ですので、契約情報と並んで、会員規約もしっかりと確認しておきましょう。
2. 銀行カードローンかノンバンクカードローンかでも対応が違う
同じカードローンでも、銀行や信用金庫などの金融機関系カードローンか、消費者金融業者や信販会社などのノンバンク系カードローンかによっても、対応が異なります。
金融機関系カードローンの場合は、会員規約に不正利用に関する補償の規定が明記されており、補償してくれる可能性が高いです。
一方、ノンバンク系カードローンの場合は、補償するかしないかの対応がまちまちのため、一律に補償してくれるとはいえません。
ですので、ノンバンク系カードローンの契約者は、利用規約の補償関連の部分をしっかりと確認しておきましょう。
3. 不正利用されてから60日以内に電話連絡をすればある程度補償してもらえる可能性も
ただし、ノンバンク系カードローンの場合も、不正利用されてから60日以内に電話連絡&請求手続きをすれば、ある程度保障してくれる可能性があります。
例えば、大手消費者金融会社のアコムの会員規約第10条(カードの紛失、盗難等)には、不正利用の補償について以下のように明記されています。
カードの紛失、盗難その他の事由により、カードが他人に利用された場合の損害は会員の負担となります。ただし、会員が前項の届出書を当社に提出され、かつ最寄りの警察署にカードの紛失、盗難の届出をされた場合は、当社への届出日の60日前以降に行われたカード不正使用による損害は、当社が補てんします。
ただし、不正利用から60日を過ぎてしまうと、全額自己負担となる可能性が高いです。
4. カードローンの不正利用で全額補填となる可能性は極めて低い
カードローンの利用規約を熟読して、規約で定められている期日内に所定の手続きを完了させたとしても、損害額を全額補償(免除)してくれる可能性はほとんどありません。
自分に過失がないとしても、補てん額の割合は「損害額の7割~8割」といったところでしょう。
カードローンによってもその割合が異なるだけでなく、補償の有無さえも異なりますので、利用規約やコールセンターでしっかりと確認してください。
■こんな時は要注意!不正利用なのに支払い義務が発生してしまうパターンとは?
期日内に所定の手続きをしたのに、不正利用分が補償されず、全額自己負担となるケースも中にはあります。
ここでは、不正利用の支払義務が生じてしまうパターンを紹介します。
1. 暗証番号の管理が甘いと認識された場合
まずは、「暗証番号の管理が甘い」と認識された場合です。
アコムの会員規約第10条「会員の故意または重大な過失に起因する損害」の場合は補てんされないと書かれています。
具体的には、以下のような原因が注意義務違反に相当します。
- 自分の誕生日を暗証番号に設定する
- カードに暗証番号を書き込む
- 財布に暗証番号を書いたメモを入れておく
特に財布の中は、運転免許証などの本人確認書類も入っており、個人情報の宝庫です。
2. 家族や同居人などが利用していた場合
次に、家族や同居人など、他人や第三者ではあるものの、関係の近い人間が利用していた場合です。
アコムの会員規約第10条は、「会員の家族、同居人、留守人等会員の関係者によって使用された場合」に補てんされないと書かれています。
3. カードに署名が入っていない
また、カード裏面に署名欄があるカードに署名をしていない場合も、補償されません。
アコムの会員規約第10条「ACマスターカードの署名欄に会員の署名がない状態で損害が発生した場合」に補てんされないと記されています。
これはクレジットカードに関する書き方ですが、クレジットカードだけでなく、カードローンにもいえるので、カードが到着したらまずはサインをしましょう。
4. 被害状況の調査や提出書類などに非協力的な場合
さらに、被害状況の調査や提出書類に応じない場合も、支払い義務が発生する可能性があります。
アコムの会員規約第10条「会員が当社の請求する書類の提出を拒み、提出した書類に不正の表示をなし、または被害状況の調査に協力しなかった場合」に補てんされないと書かれています。
5. その他
そして、その他にも不正利用にもかかわらず支払い義務が発生する可能性のあるケースがあります。
アコムの会員規約第10条の補てんされないケースでは、以下のようなケースです。
- 戦争や地震等、著しい社会秩序の混乱時の、紛失や盗難等
- 会員規約に違反している状態での紛失や盗難等
■ 基本的にカードローンは不正利用での補填に後ろ向き
カードローン会社は、不正利用の補償には基本的に積極的ではありません。
特に、ノンバンク系カードローンは、金利手数料収入が収入全体の大きな割合を占めており、
不正利用の補償をすると、収入低下に直結します。
また、不正利用の補てんには調査が欠かせませんが、調査には人でも時間も、費用もかかりますので、カードローン会社としてはやりたくないのが本音です。
そして、不正利用の補償を安易に行なってしまうと、不正利用されたフリをして借金を踏み倒そうと考える債務者もいるため、厳重な上限を設定しているのです。
もちろん、不正利用したフリがばれてしまえば、利用停止や信用情報への事故情報登録はもちろん、契約解除や裁判の可能性も否定できません。
■不正利用されないためにおさえておきたいポイント
不正利用されたあとでは手続きが非常に面倒なので、まずは不正利用を防ぐことが重要です。
1. 暗証番号を厳重に保管する
最も重要なのは、暗証番号管理です。
暗証番号さえばれなければ、カードが紛失・盗難の被害に遭っても利用はされません。
生年月日や車のナンバーなど、簡単に推測されるような番号を暗証番号に設定することは、避けてください。
また、紙に暗証番号を書いたり、免許証や車のナンバーが写った画像を公開したりしないようにしましょう。
2.常にカードが手元にあることを確認しておく
気が付いたらカードがなくなっていたということがないように、ローンカードが常に手元にあることを意識できるようにしておきましょう。
財布のカード入れの中に、見えるようにカードをしまっておくと、効果的です。
3. 利用限度額を低めの設定にしておく
それでも不幸にして、不正利用されてしまった場合も、利用限度額を低めに設定しておけば、被害金額を最小限に食い止められます。
限度額は、保証会社などの審査によって決められ、限度額が多いほど金利が低くなりますので、多いに越したことがないと思われがちです。
しかし、補てんされない場合は、被害金額にも金利手数料が発生してしまい、その元金が多いほど被害総額も雪だるま式に増えていき、最後には自己破産なんて可能性もあります。
限度額は必要十分な金額までさげるようにしておきましょう。
4. カードを紛失したらとにかくすぐにカードを利用停止にする
不正利用を発見したら、利用顧客はまずカードを利用停止にしてください。
そうすることで、被害額を最小限に食い止められますので、その後にカードローン会社の指示を仰ぎましょう。
5. 身内の前だからといって気を抜かずにカードローンを利用する
そして、身内などの関係者の前でも、カードローンの利用には気を抜かないでください。
カードローンの不正利用体験者の被害で最も多いのが、実は親兄弟などの家族です。
しかも、先述していますが、アコムの会員規約第10条「会員の家族、同居人、留守人等会員の関係者によって使用された場合」には補てんされないとありますので、被害が補償されません。
カードや暗証番号の取扱には、しっかりと注意を払いましょう。
■まとめ
カードローンの不正利用などの被害に遭ったら、まずはカードローン会社に連絡をしましょう。
その上で、カードローン会社からの指示を仰ぎ、警察などに被害届を出してください。
ただし、カードローン会社によって対応はまちまちであり、一切補償してくれない業者もあります。
その対応について、カードローン会社ともめて解決できない場合には、独立行政法人国民生活センターの担当者や、弁護士などの専門家に相談してみましょう。