「新たにカードローンで借り入れをしたいけど、すでに他社でお金を借りている。」
「他社借り入れがあると審査通過ができないのでは?」と不安な方も多いのではないでしょうか。
カードローンに申し込みをするときに、現在ある借金の額が多ければ多いほど審査が不利になるイメージがありますよね。
他社借り入れがあると、本当にカードローンの審査に通過できなくなってしまうのでしょうか。
今回は、カードローンの他社借り入れがあると借り入れできないのか?他社借り入れがあっても審査に通過する方法について詳しく調べてみました。
■他社借り入れが審査に影響する確率は、借入件数や金額次第
カードローンの審査は、他社借り入れが1件でもあると絶対に審査通過できないわけではありません。
逆に、他社借り入れがあっても全く審査に影響しないというわけでもありません。
審査に通過できるかどうかは、他社借り入れを含めた申込者のスペックの総合評価で決定します。
1. カードローン申し込み時に申告する他社借り入れ状況
カードローンの申し込み時に申告する他社の借り入れ状況には、以下のような項目があります。
- 借入件数
- 借入金額(合計)
カードローンで申告するのは基本的にこの2つの内容ですが、中には借り入れ先の詳細やどんなローンを利用して借り入れをしているかを聞いてくるところもあります。
2. 他社借り入れとして申告するローンの種類
「他社カードローンからは借りていないけど、住宅ローンはある。」
「他社カードローンは利用していないが、スマホの分割払いで月々返済をしている。」
など、企業とのお金の貸し借りの中には、カードローン申し込み時に申告すべきかどうか迷うものもありますよね。
カードローン側で他社借り入れとして含める種類のローンと含めない種類のローンを指定している場合には、それに従って他社借り入れをカウントします。
しかし特に指示がない場合には、以下のようなものを他社借り入れ件数としてカウントするようにしてください。
- カードローン
- フリーローン
- クレジットカードのキャッシング枠(ショッピング枠は不要)
- 教育ローン
- オートローン・自動車ローン
- ブライダルローン
など。
基本的には無担保無保証人のローンや、クレジットカードのキャッシング枠を申告します。
逆にクレジットカードのショッピング枠、スマホの分割払いや個人的なお金の貸し借りは申告する必要はありません。
3. 必ず正確な数字を申告すること
他社借り入れが多くて、正確な借り入れ件数や借り入れの数字が把握できないという方もいますよね。
しかしカードローンへの申告は、必ず正確な数字を調べて申告する必要があります。
もしも適当な数字を申告した後に事実と違う借り入れ件数や金額が発覚すると、審査落ちの原因に繋がることがあるためです。
現在、正確な数字が把握できていないという方も、一度しっかり借り入れ件数や金額を調べてから申告するようにしましょう。
■ウソの申告は必ずバレる!審査で確認する個人信用情報
先ほども、カードローンの申し込み時には必ず正しい借り入れ状況を申告することと説明しましたが、これには理由があります。
実はカードローン側は審査の段階で個人信用情報を確認し、申込者の申告内容と実際の借り入れ状況の照らし合わせをしているためです。
1. カードローンが審査でチェックする個人信用情報とは?
カードローンが審査の段階でチェックする個人情報には、申込者の申告内容の他に個人信用情報というものがあります。
個人信用情報とは、日本に3つある信用情報機関という公的機関に保管されているお金の貸し借りの情報です。
企業と個人が取り引きしたお金の貸し借り情報が記載されており、金融機関が共通して閲覧できるようになっています。
この記録の中には、どこでいくらくらい借り入れをしているかの詳細も記録されているのです。
2. 日本に3つある個人信用情報期間とは?
先ほどの説明でも、個人信用情報を保管している信用情報機関は日本に3つ存在し、それぞれ保管されている内容が以下のようになっています。
●JICC(株式会社 日本信用情報機構)
日本の信用情報機関の中でもっとも古い信用情報機関。
おもに消費者金融と信販会社が会員となっており、個人信用情報が記録されている。
●CIC
信販会社やクレジットカード会社がメイン会員の信用情報機関。
クレジットカード会社メインだが、銀行系金融機関や消費者金融なども加盟している。
●一般社団法人 全国銀行協会
銀行や銀行系クレジットカード会社、農協や信用金庫などの銀行と同視されるような金融機関が加盟しています。
●こんな場合はどこの個人信用情報が確認される?
このように業者や銀行によっても、会員となっている個人信用情報には違いがあります。
たとえば消費者金融に申し込みをすれば、審査ではJICCとCICの個人信用情報を確認される可能性があります。
また銀行カードローンに申し込みをすれば、全国銀行協会の個人信用情報を確認される可能性があるのです。
ただし銀行カードローンは、消費者金融系や信販系の保証会社に審査を委託しているところも多いので、JICCやCICの情報も確認している可能性も高くなっています。
3. ウソの他社借り入れ状況申告は必ずバレる
このように個人情報を確認することで、カードローン側は申込者の申告内容のウソを見破ることができます。
しかし、このように個人信用情報を確認すれば一目瞭然で他社借り入れ状況を確認することができるのに、なぜわざわざ申込者に申告させるのでしょうか。
これは、申込者に自己申告させることで以下のような内容をチェックしているという部分も考えられます。
- 虚偽の報告をしない人かどうか(信用があるかどうか)
- お金の貸し借りの自己管理ができているかどうか
このように自己申告によって、申込者の人間性を確認していることも十分に考えられますので、必ず正しい数字を申告するようにしてください。
■他社借り入れが審査に影響する理由と審査落ちする借り入れ金額は?
カードローンの審査では、このように申込者の申告と個人信用情報という2つの側面から、他社借り入れ状況を調べていきます。
しかし、なぜこれほどにも他社の借り入れ状況というものが審査において重要になるのでしょうか。
これは、利用者が借り入れできるカードローン限度額への規制が大きく関係しているためです。
1. 消費者金融などノンバンク系カードローンに適用されている総量規制
消費者金融や信販会社などノンバンク系のカードローンは、貸金業法という法律の上で貸付業務を行う業者です。
この貸金業法の中には総量規制という規制が定められており、これが利用者の限度額を決めるための重要な要素になっています。
総量規制をかんたんにいってしまえば、利用者の年収の3分の1以上は貸し付けをしないという規制です。
参考:カードローンの総量規制と対象外となる借入方法をチェック!
●たとえば年収300万円の利用者が借り入れできる金額は?
たとえば年収が300万円の人が消費者金融に申し込みをした場合、消費者金融が利用者に貸せる金額は年収の3分の1である100万円までです。
この上限100万円は消費者金融1社につきという意味ではなく、総量規制の対象になっている業者全体で上限100万円までという意味になっています。
そのため年収300万円の人が、すでに他の消費者金融で60万円を借りていれば、貸し付けできるのは残り40万円までとなるのです。
●業界全体で年収の3分の1を超えないように確認する必要がある
このようにノンバンク系のカードローンでは、具体的な数字として「これ以上貸し付けを行なってはいけません。」という数字が法律で定められています。
そのため他社の借り入れ状況を確認し、総量規制を超えていないかどうかをチェックする必要があるのです。
2. 銀行カードローンも現在は自主的に貸付金額を規制する動きがある
「総量規制の対象ではない銀行カードローンなら、年収の3分の1以上の高額融資が受けられる。」
以前まで銀行カードローンの大きなメリットの1つとなっていたのが、総量規制の対象外という部分でした。
しかし2017年4月頃より、金融庁による銀行カードローンの監視強化の動きが強まり始め、銀行カードローンも高額融資を控えるようになり始めたのです。
この影響により、以前までは年収の2分の1程度の貸し付けを行なっていた銀行カードローンでも、年収の3分の1程度に融資額をセーブする動きが広まっています。
ただし、今のところ銀行カードローンはあくまでも自主規制という形を取っていますので、銀行によっても方針にバラつきが出ているようです。
参考:銀行カードローンの自主規制で審査や借入返済が変わる!?
3. 現在カードローンで借りられるかどうかは、年収の3分の1が目安
このように現在カードローンで借り入れができる金額は、他社借り入れ金額が年収の3分の1以上か未満かというのが大きな目安になっています。
ノンバンク系カードローンは総量規制によってこのように定められているためで、銀行カードローンは現在自主規制を行うところが増えているためです。
他社借り入れがあり審査通過が不安な方は、現在の借入金額が年収の3分の1以上かどうかを確認してみることが審査通過の目安になります。
■金額だけじゃない!借り入れ件数も重要な審査のチェック項目
また審査に影響するのは、他社借り入れ金額のみではありません。
他社の借り入れ件数に関しても立派なチェック項目になっています。
1. 1社で100万円と2社で50万円ずつなら、1社借り入れの方が審査に通過しやすい
カードローンの審査では、他社の借り入れ状況の他にも年収や勤務年数など個人のスペックを総合的に審査していきます。
そのため借り入れ状況だけで審査に通過できるわけではありませんが、借り入れ件数は審査に大きく影響を与えます。
たとえば、1社で100万円を借り入れしている人と2社で50万円ずつ借り入れしている人がいるとしましょう。
この場合、どちらの人も総額100万円借りていることになりますが、審査に通過しやすいのは1社で100万円借り入れしている人です。
●借り入れ件数が多いほどお金の管理ができていないイメージを与える
同じ借り入れ金額なのに、借り入れ件数が違うだけでなぜ審査通過率に変化が生じるのでしょうか。
これは、お金の管理という面から利用者を審査した場合に、借り入れ件数が少ない方がお金の管理ができていると認識されるためです。
他社借り入れが増えればその分返済日もそれぞれに発生し、自己管理の面で負担がかかります。
そのため、他社借り入れが多ければ多いほど、返済の管理ができないと判断され審査に落ちる可能性が高くなるのです。
2. 借り入れ件数は何件までなら審査に通過できる?
先ほども説明した通り、カードローンの審査は申込者の総合評価で可否が決まります。
そのため、具体的に「何件まで借り入れがあっても審査に通過できるのか?」という疑問に関しては、他の審査項目も大きく影響するので一概にはいえません。
しかし、おおよその目安として審査では以下のような判断を下されることが多くなっています。
| 借り入れ件数 | 審査状況 |
| 1件 | 借り入れ金額や返済状況に問題がなければ審査通過可能 |
| 2件 | 借り入れ金額や返済状況に問題がなければ審査通過可能 |
| 3件 | 要注意だが、借り入れ金額や返済状況に問題がなければ審査通過の可能性がある |
| 4件以上 | 審査通過が困難 |
このように、借り入れ件数に関しては、3件以上から注意して確認されるようになり、4件以上になると借り入れ件数が原因で審査に落ちる可能性があります。
■他社借り入れがあっても審査に通過するためのポイントは?
「他社借り入れがあっても、審査に通過してお金を借りたい。」そう思っている方もいますよね。
そこで今回は、他社借り入れがあっても審査に通過するためのポイントを紹介します。
1. 新規申し込みをする前にできるだけ返済しておく
他社の借り入れ件数や借り入れ金額は、カードローンの審査では重要な項目です。
そのため現在複数の他社借り入れがある場合には、随時返済などを利用してできるだけ借り入れ金額の総額を減らしておくことが重要です。
また、現在借り入れ中のものですぐに完済できそうなものがあれば、優先的に返済を行い借り入れ件数を減らしておくのもおすすめです。
2. 返済期日を守って取り引きする
新規借り入れするからと既存の借入先の返済を怠ると、新規申し込みのカードローン審査に影響がでる可能性があります。
先にも説明した通り、他社との取引情報は個人信用情報によって金融機関が共通で確認している項目です。
借入状況と同じように、他社の返済状況についても個人信用情報ではチェックされています。
たとえば審査の段階で他社の返済遅れが発覚すれば、厳しくチェックされることになるでしょう。
さらに長期的な返済の遅れなどの返済トラブルを起こして「信用事故」という記録がついてしまうと、5〜10年程度の一定期間は審査に通過することができません。
新規で借り入れするからと安心せずに、既存の借り入れ分も返済期日を守ってしっかり取引していきましょう。
参考:カードローンで信用情報に傷がつく!?事故履歴の種類や詳細
3. 給料アップを目指し、限度額の上限を上げられるようにする
現在のカードローンの貸し付けの上限の目安は、利用者の年収の3分の1程度です。
そのため収入が多くなればなるほど、貸付の限度額も上がる可能性が高くなります。
正社員の場合はいきなり給料アップは難しいかもしれません。
しかしアルバイトのようにバイトした分だけ給料が上がるのであれば、収入を上げておいた方がより多く借り入れできる可能性があります。
すぐに収入アップが可能な方であればより多くの収入を報告できるようにし、借り入れ上限の増加を目指しましょう。
また勤務年数が長いことなども審査にとっては有利になります。
このようなアピールできるポイントがある方は、適当に申告をせずに正確なものを申告するだけで審査通過率があがりますよ。
4. 一気に複数のカードローン申し込みをしない
他社借り入れがあり審査に落ちるかもという不安から、複数のカードローンに一気に申し込みをする方もいます。
しかし、カードローンの審査通過においてこの行為は逆効果になる可能性が高いです。
なぜなら他社への申し込み状況は、個人信用情報を通して確認することができる内容になっているためです。
他社借り入れがある上に、一気に複数のカードローンへの申し込みがバレると「お金に困っているのでは?」と判断されかねません。
最悪の場合は審査落ちの原因になりますので、カードローンへの申し込みは必ず1つに絞って行うようにしてください。
■現在の借り入れ件数が多いけど審査に通過する方法は?
「借り入れ件数が4件以上あるけど借り入れしたい。」
「年収の3分の1を超えているけどカードローンを利用したい。」
借り入れ件数や金額をこれ以上減らせないけど、さらに借り入れをしたいという場合には、おまとめローンや借り換えローンでカードローンを一旦整理するのもおすすめです。
参考:おまとめローンで絶対に失敗しないための返済方法
カードローンの借り換え前に知りたい返済額を安くするコツ
1. 大手消費者金融の専用ローンは総量規制の対象外
通常の消費者金融カードローンは総量規制の対象となっており、年収の3分の1以上の借り入れはできません。
しかし大手消費者金融が用意しているおまとめや借り換え専用のカードローンは総量規制の対象外となっています。
あくまでもおまとめや借り換えのために利用するカードローンとなっており、それ以外の目的で利用することはできません。
しかし1社に借り入れをまとめることによって毎月の返済日を減らせたり、利息を減らすことが可能になります。
借り入れ件数が多くなりすぎて、管理しきれないという方は一度おまとめや借り換えローンの検討もおすすめですよ。
2. おまとめ・借り換え専用ローンを取り扱う大手消費者金融
おまとめや借り換え専用ローンを取り扱う大手消費者金融には、以下のようなところがあります。
●アイフル
アイフルには「おまとめMAX」と「かりかえMAX」という商品があります。
おまとめMAXは金利12.0%〜15.0%で500万円までの借り入れが可能で、かりかえMAXは金利2.5%〜17.5%で500万円までの借り入れが可能です。
金利の節約や月々の負担軽減など目的によって選択が可能となっています。
●プロミス
プロミスが取り扱っているのは、おまとめ専用の「おまとめローン」です。
金利は6.3%〜17.8%、利用限度額は300万円までと、上限金利が通常のプロミスカードローンと同じになっています。
しかし、複数社の借入額を1つにまとめることで金利を抑えることが可能ですので、1つにまとめて利息を抑えたい方にはおすすめです。
●アコム
アコムが取り扱っているのは借り換え専用の「貸金業法に基づく借換え専用ローン」です。
金利は7.7%〜18.0%で利用限度額は300万円までとなっており、こちらも上限金利が通常のカードローンと同じになっています。
しかし、返済期間が最長13年7ヶ月となっていますので、月々の返済額をできるだけ抑えたい方にはおすすめの借り換えローンです。
■まとめ
今回は、カードローンの他社借り入れが審査に与える影響や他社借り入れがあっても審査に通過するためのポイントを説明してきました。
他社借り入れはカードローンの審査に大きく影響しますが、虚偽の報告は必ずバレてしまいます。
カードローンの審査に通過するためには、できるだけ他社借り入れを減らした上で新規申し込みをすることが大切です。
また今回は借り入れをする方法に特化して説明してきましたが、すでに返済不能に陥っている場合には新たな借り入れを考えるよりも法的手続きをとった方がいい場合もあります。
借り入れても返済ができないような場合には、無理に借り入れせずに法テラスなどで専門家に相談し、債務整理などを検討するようにしましょう。