カードローンは第三者の名義で借りられる?名義貸しを頼まれたら?

「ブラックでカードローンの審査に通過できないので、誰かに名義を借りて申し込みしたい。」

「友人からカードローンの名義貸しを頼まれたんだけど、名義は貸していいの?」

自分が何かしらの理由でカードローンの審査に通過できない場合や、他人がカードローンを作れない場合には、名義貸しをお願いしたり逆に頼まれたりすることもあるでしょう。

しかし、カードローンを第三者の名義で借りても大丈夫なのでしょうか。

今回は、カードローンを第三者の名義で借りても良いのかどうかについて詳しく調べてみました。

■カードローンを第三者の名義で借りることは禁止!

まず結果をいってしまうと、カードローンを第三者の名義で借りることは禁止されています。

カードローンの名義貸しは、本人同士が合意の上に行えば問題ないと思っている方もいますが、このような行為は立派な規約違反になります。

1. アコムを例にAC会員規約を見てみよう

たとえば大手消費者金融であるアコムの利用規約である「AC会員規約」の2条には以下のような記述があります。

「カード(カード上の表示事項を含む。)は、会員本人以外使用することはできません。また、他人に譲渡または貸与することはできません。」

このように、カードローンサービスを利用者本人以外が利用することや人に貸すことなどはできないとしています。

第三者の名義で借り入れができるかどうかを確認したい方は、利用したいカードローンの契約内容や利用規約を確認してみましょう。

■自分では借り入れできない!問題点と対処法

第三者の名義貸しを利用したい方は、何かしら自分でカードローンへの申し込みができない理由がありますよね。

そこで今回は、カードローンが自分の名義で借り入れできない方に多い理由とその対処法について紹介していきます。

1. ブラックリスト入りしていて審査に通過できない

カードローンの名義貸しを頼む一番の大きな理由となっているのが、カードローンを利用したい本人がブラックリスト入りしていて審査に通過できないというパターンです。

「ブラックリスト入り」という言葉はいわゆる通称名で、個人信用情報という記録の中に「信用事故(金融事故)」という記録がついている状態のことを指します。

個人信用情報とはカードローンの審査などで確認される、信用情報機関に保管されている個人と企業とのお金の貸し借りに関する個人情報です。

金融機関や貸金業者が共通して確認できる情報となっており、いつどんなところでお金を借りたのかまたは返済したのかなどが記録されています。

そして「信用事故」とは、長期で返済を滞納したり任意整理や自己破産などの法的手続きで借金問題を解決した場合に付く記録です。

この信用事故という記録がついてしまうと、銀行カードローンや大手消費者金融などではほぼ審査に通過することができなくなります。

また信用事故の記録は内容にもよりますが、基本的には5〜10年ほどは記録が残ります。

参考:カードローンで信用情報に傷がつく!?事故履歴の種類や詳細

●中小企業のカードローンに申し込む

すでに信用事故の記録がついてしまっている方は、銀行や大手消費者金融のカードローン審査に通過するのがかなり難しくなっています。

しかしフタバやアローなどの中小消費者金融では、信用事故の内容によっては審査通過の可能性が残されています。

これはコンピューターなどで短時間で審査を行う大手とは違い、人が審査を行うため事情や申し込み内容によってはある程度の融通をきかせてもらえる可能性があるためです。

ただし、中小企業だからといってブラックでも絶対に審査通過できるということではなく、あくまで大手よりも審査通過できる可能性が高くなるというだけです。

また、中小企業のカードローンは「ヤミ金」と呼ばれるような違法業者が混じっている可能性もありますので、申し込みの前には、必ず安全な業者であるかどうかを確認しておくようにしましょう。

参考:中小企業カードローンで安全でお得に利用するには?

●返済できる見込みがないなら債務整理

すでに他社のカードローンで長期滞納を起こしてしまっていて返済できるあてもないという方の場合、むやみに返済金を他のカードローンから借り入れるのは危険です。

すでに返済できる見込みがないことがわかっているのであれば、弁護士や司法書士などの専門家に債務整理の手続きを依頼してみましょう。

債務整理とは、法の力を用いてカードローン側に借金の返済期間の延長や借金自体の減額の交渉を行う方法です。

自分の力では返済できないくらいに借金が膨らんでしまった人や、失業などで収入の予定がなくなってしまった方にはおすすめの方法です。

ただし、債務整理を行うと個人信用情報には信用事故としての記録がのこりますので、一定期間は他のローン商品やクレジットカードの審査に通過できなくなります。

2. 忙しくて来店している時間がない

第三者に名義貸しを依頼する理由として、多忙のため申し込み手続きが行えないという理由があります。

銀行などの営業時間内に窓口に来店できない人が、他社に依頼して契約をしてもらうパターンです。

●WEB申し込みからの振込融資を希望する

来店時間が確保できない多忙な人が利用したいのが、カードローンのWEB申し込みです。

大手消費者金融やメガバンク、ネットバンクなどに関しては、現在インターネットの公式ホームページからの申し込み手続きが主流になっています。

ネットから申し込み手続きを行い、振込融資を希望すれば、カードローン会社に来店することなく手続きを完了させることができます。

ただし地方銀行などの場合には、必ず来店が必要になるというカードローンもありますので、申し込み方法をしっかり確認しておくことが大切です。

3. 無職なので申し込みできない

カードローンの申し込み条件は、利用するカードローンによってもさまざまです。

しかし、多くのカードローンで申し込みの条件に「安定した収入があること」というものが入っています。

これはカードローンを利用できる人は返済能力があることが前提となっているためで、安定した収入を得ていない方は申し込みをしても審査に通過することができません。

「安定した収入」の定義も非常にあいまいなところですが、たとえば毎月20万円の収入が必ずあるという方は、安定した収入があると認められます。

しかし当月は50万円の収入があり、翌月以降は収入が数ヶ月間0円という方の場合には安定した収入があるとはいえません。

そのため仕事をしていない無職の方の場合、安定した収入を得られませんので、本人名義で審査に通過することは難しくなります。

●アルバイト・パートなどを始めれば申し込み可能に!

無職の方でも、これからアルバイトやパートなどで6ヶ月〜1年程度安定した収入が得られるようになればカードローン審査に通過できる可能性があります。

大手消費者金融などのカードローンでは、パートやアルバイトなどの非正規雇用者であっても申し込み可能なものが多くなっています。

全くの無収入という状態ではカードローン審査には通過できませんので、まずは気軽に継続できる仕事を初めて見るのがおすすめです。

継続的に安定した収入を得て、カードローンの審査通過を目指しましょう。

■第三者にカードローンの名義貸しを頼まれた時の対処法

「誰かに名義を貸して欲しい。」と考えている人もいますが、逆に「名義貸しを友人や家族から頼まれた。」という方もいるのではないでしょうか。

基本的には名義貸しを頼まれても、規約違反行為にあたりますので断るべきですが、知らずにすでに名義を貸してしまったという方はどうなるのでしょうか。

1. すでに名義を貸してしまった!借り入れたお金の債務者は誰?

第三者にすでに名義を貸してしまいカードローンと契約してしまっている場合、あくまでもお金を借りているのは契約者、つまり名義人になります。

よって必然的に返済義務があるのも当然名義人です。

「絶対に迷惑はかけないから名義を貸して欲しい。」などと頼まれるケースが多いのですが、このように名義貸しを頼んでくる人の多くが、信用事故などのトラブルをすでに起こしています。

そのため、一度信用事故を起こしてしまっている人は特に理由がない限り、また同じ問題を起こす可能性が高いといえます。

このような人にカードローンの名義貸しを行なって返済が滞ってしまった場合でも、返済の義務があるのは実際にお金を利用した人ではなく、契約者です。

返済の督促に関する電話や郵便物も、当然のごとく契約者の電話番号や住所宛てに連絡や通知がくる上に、遅延損害金などの手数料も求められます。

まれに名義貸しをした人が返済の義務はないと、契約者の名義変更のために裁判を起こすこともあります。

ここまできてしまうと、弁護士など専門家に支払う費用が発生したり人間関係が修復不可能になったりと、穏やかではありません。

すでに名義を貸してしまったという人は、返済状況を確認した上で完済の催促をし、できるだけ早く解約などの手続きを行うことが大切です。

2. 第三者が自分の名義で返済を行なっても借入残高は減るの?

たとえば第三者が名義人の専用ローンカードを利用して返済額を返済している場合や、カードローンの指定する振込口座に名義人の名前で振込を行なっていれば、借入残高は減っていきます。

ただし、実際の利用者名義で返済を行なっても名義人の借入残高が減ることはありません。

あくまでも取引を行なっているのが名義人であることが成立していれば、借入残高が減っていきます。

3. 支払いが滞った場合、信用情報の記録は名義人に付く

また支払いが滞ってしまった場合、返済の督促は実際の利用者ではなく名義人にいきます。

このようにいくら実際の利用者が違っていても、あくまでもカードローン側が処置を行うのは契約者である名義人なのです。

そのため名義人に関しては、支払いが滞ってしまった場合「返済遅れ」として個人信用情報にもキズがついてしまうというリスクがあります。

また、長期の延滞が発生し、信用事故情報という記録がついてしまうと、名義人は5〜10年程度の一定期間はローンやクレジットカードの審査に通過することができなくなります。

4. 名義貸しの返済と第三者弁済の違いは?

実際にお金を貸した本人が返済不能になった場合に、第三者が返済を行うというパターンもあります。

第三者が返済を行う方法としては以下の2つの方法があります。

  • 名義貸しの返済
  • 第三者弁済

この2つの大きな違いに関しては、名義貸しの返済の場合には、お金を借りているのはあくまで名義人で、その返済を同じく名義人が行うという状態です。

対して第三者弁済というものは、名義人とは別の第三者が返済を行うという方法です。

名義貸しの返済 第三者弁済
カードローン申込者・契約者(名義人) 名義人 名義人
 実際の借入人 第三者 名義人
返済を行う人 名義人  第三者

ただし、大手消費者金融や信販会社のキャッシングに適用されている貸金業法という法律では、貸金業者が契約者以外の第三者に返済を要求することは禁止しています。

そのため、カードローン側から名義人以外が弁済者として返済を求められることはありません。

銀行カードローンなどの場合には、名義人が返済不能に陥ると名義人の保証人代わりとなる保証会社が弁済を行います。

このような状態を代位弁済と呼び、個人信用情報に信用事故としての記録が残ります。

また、これで名義人に返済の義務がなくなるということはなく、カードローンからの返済の督促が保証会社からの督促に変わるだけです。

■まとめ

今回は、カードローンを第三者の名義で借りても良いのか、また名義貸しをした場合のデメリットなどについて説明してきました。

カードローンの契約条項などでは名義貸しを固く禁止しており、万が一名義を貸してしまった場合でも損害を被るのは名義人本人です。

債権者も契約者である名義人にしか返済の督促はできませんので、一度名義を貸してしまえばデメリットの方が多くなります。

家族や友人に名義人を頼まれた場合でも、カードローン取引の責任者はあくまでも自分であるということを忘れてはいけません。

たとえどうしてもと頼まれた場合でも、依頼者に対しては中小企業のカードローンの紹介や法的手続きの紹介をするなどして、絶対に名義は貸さないように注意しましょう。