カードローンの利用は住宅ローンに影響する!?審査落ちの原因と対策

これから住宅ローンの利用を考えているという方もいるのではないでしょうか。

住宅ローンは高額借り入れとなるため、審査は無事に通過したいものですよね。

しかし現在カードローンを利用している人や、昔カードローンを利用していた人の中には、住宅ローンの審査に通過できるか心配な方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、カードローンの利用が及ぼす住宅ローンへの影響や、住宅ローンの審査に通過するためにやっておきたいカードローン対策などを紹介していきます。

■カードローンの利用は住宅ローンの審査に影響するの?

まず結果からいってしまうと、カードローンの利用は住宅ローンの審査に影響することがあります。

ただしカードローンを利用したことがあると、絶対に住宅ローンの審査に通過できないということではありません。

カードローンの利用が、住宅ローンの審査に影響してしまうおもな原因を見ていきましょう。

1. 住宅ローン申し込みのタイミングでカードローンで借入金がある

住宅ローンに申し込みをする時点で、カードローンでまだ借入れたお金が完済できていない方は、住宅ローン審査に影響がでる可能性があります。

住宅ローンは、20年以上の長期的な返済プランが必要となる場合が多いですよね。

そんな長期返済が必要になる住宅ローンの審査の1つとして、申込者の返済比率というものをチェックしています。

●返済比率とは?

返済比率とは、年収に対する年間の返済額の割合のことです。

年収(税込み)の中で1年に自動車ローンや教育ローン、カードローンなど返済に充てている金額がどれくらいあるのかを比率で現すことができます。

住宅ローンの審査に通過するためには、目安としてこの返済比率が25%未満であるのが理想であり、35%を上回ってしまうと審査通過が難しくなるとされています。

返済比率は以下の計算式を使って、返済比率を求めることができます。

返済比率=年間返済額÷税込み年収×100

返済比率の求め方の例

たとえば、年収300万円の人が何かしらのローンなどの利用があり、月に6万円程度返済に充てていたとします。

月に6万円×12ヶ月ですので年間72万円の返済です。

これを計算式に当てはめると以下のようになります。

72万円÷300万円×100=24%

よって返済比率は25%未満となり、住宅ローンの審査通過基準の一部を満たしていることになります。

一方、同じ年収300万円で年間120万円の返済が必要な人の場合

120万円÷300万円×100=40%

返済比率は40%となり、最低審査通か基準である35%を越えているため、住宅ローンの審査通過は難しくなります。

これから住宅ローンの申し込みを考えている人は、この計算式を使って自分の返済比率を求めてみましょう。

2. 過去にカードローンの返済トラブルを起こした。または現在延滞中

住宅ローンの審査では、さまざまな項目が審査の対象となっていますが、その中の1つに個人信用情報の審査があります。

個人信用情報とは、住宅ローン申込者個人と企業のお金の貸し借りを記録した情報のことで、金融機関が共通して記録している情報です。

住宅ローンの他にも、自動車ローン、カードローン、クレジットカードのキャッシングなどが履歴として残っています。

この中で返済を滞納したことがあり、トラブルを起こしていると「信用事故」という記録が残り、住宅ローンを含む全ての審査で、審査に通過することが難しくなります。

信用事故の記録はトラブルをおこした後の完済後から5〜10年は記録として残り、その間はローン審査に通過することがほぼ不可能になります。

信用情報に関して詳しくは 、「カードローンで信用情報に傷がつく!?事故履歴の種類や詳細」をご覧ください。

3. 完済したカードローンを解約せずに放置している

「以前カードローンでお金を借りていたけれど完済した。」という方の中には、完済後にカードローンを解約せず放置している方もいるのではないでしょうか。

しかしたとえ完済しているカードローンでも、契約が続いていると住宅ローンの審査に落ちる原因になってしまうことがあるのです。

問題の原因は、カードローンから与えられている与信枠です。

与信枠とは「最高〇〇円まで借り入れできます。」という、利用者に与えられた借り入れ限度額のことです。

たとえ現在はお金を借りていなかったとしても、カードローンを解約しないということは、住宅ローンの審査に通過してから、カードローンで借り入れをする可能性がありますよね。

そのため、解約せずに放置しているカードローンが多ければ多いほど、住宅ローンでは返済能力に不安があると判断されて、審査落ちしてしまう可能性があるのです。

完済後の解約について詳しくは、「カードローンを完済した後は解約すべき!?」をご覧ください。

■住宅ローン審査通過のためにやっておくべきカードローン対策

住宅ローンの審査にカードローンが影響してしまうことが分かりましたが、これらは全て事前の対策が可能です。

ここでは、住宅ローン審査通過のためにやっておくべきカードローンの対策を紹介します。

1. カードローンの借入金はできるだけ0に近づけておく

現在もカードローンからお金を借りている方の場合、借りている金額が高額であればあるほど、返済比率が上がって、住宅ローン審査に響いてしまいます。

住宅ローンに申し込みをする前には、できるだけカードローンを含むローンの借入額をできるだけ返済しておくようにしましょう。

たとえ完済は不可能だとしても借入金が少ない方が、住宅ローンの審査での影響が少なくなります。

2. カードローンの返済期日はしっかり守る

現在カードローンの返済が続いている方であれば、返済期日は必ず守って支払いをすることも大切です。

返済が1日でも遅れてしまうと、「返済遅れ」として個人信用情報に記録が残ってしまいます。

1回程度2〜3日の遅れであればさほど問題視されないこともありますが、何度も返済遅れがあるようだと、住宅ローンの審査でも厳しくチェックされます。

返済遅れはくれぐれもないように、しっかり期日までに返済することが大切です。

延滞について詳しくは、「カードローンの延滞とその対処法」をご覧ください。

3. 完済済みのカードローンは速やかに解約する

完済し終えたカードローンを放置している方で、今後もカードローンを利用する予定がない方であれば、住宅ローン申し込みの前にカードローンを解約しておきましょう。

たとえ現在借り入れしていないカードローンであっても、与信枠があれば住宅ローンの審査でチェックされる可能性は高くなります。

住宅ローンの審査をスムーズに完了させるためにも、不要なカードローンはできるだけ解約しておくことをおすすめします。

4. 夫婦で一緒にローンを組むのもおすすめ!

住宅ローンの高額融資を希望している方やより審査通過の確率を上げたいという方で、夫婦共働きの場合には、夫婦それぞれが名義人となってローンを組むペアローンもおすすめです。

ペアローンとは夫婦共働きでそれぞれに収入がある場合、1つの購入物件に関して夫と妻が別々に住宅ローンの契約をする方法です。

それぞれが名義人となることで、どちらか1人が名義人になるよりも借入額を増やすことができます。

5. カードローンをこれから利用したい方は住宅ローンの後の利用がお得

「まだカードローンは持っていないけれど、これから利用してみたい。」という方が住宅ローンを利用するのであれば、住宅ローンと同じ会社(銀行)の取り扱うカードローンへの申し込みがおすすめです。

特に地方銀行のカードローンなどでは、住宅ローンを利用している方向けに、通常よりも低金利設定になったカードローンも存在します。

たとえば徳島銀行カードローンの「SaSaっとカードローン」には、徳島銀行の住宅ローンを利用している人のみ利用できる「SaSaっとカードローンα」という商品が存在し、適用金利が以下のように設定されています。

  • SaSaっとカードローン…金利(年)…7.5%〜11.5%
  • SaSaっとカードローンα…金利(年)5.5%〜8.5%

このように住宅ローンと同じ場所でカードローン契約を行なうと、金利の面で優遇してもらえる可能性があります。

住宅ローンを借りる時には、申し込みをする住宅ローンの会社(銀行)で他のローンサービスも一緒にチェックしておくとよいでしょう。

■カードローンと住宅ローンのおまとめはできるの?

現在すでにカードローンの利用があり借金がある方の中には、カードローンと住宅ローンを1つにまとめて支払いたいという方もいるのではないでしょうか。

複数のカードローンを1つにまとめる「おまとめローン」は、カードローン同士の場合には利用することができますよね。

しかし、カードローンと住宅ローンというタイプの違うローンを1つにまとめることはできません。

カードローンはカードローン、住宅ローンは住宅ローンでそれぞれに完済する必要があります。

■カードローンが原因で住宅ローン審査に落ちたら

住宅ローンの審査落ちの理由は公開されることはなく、聞いても教えては貰えません。

それでも思い当たる原因が、カードローンの利用であるという方もいるのではないでしょうか。

もしもカードローンが原因で住宅ローンの審査に落ちたら、まずは再申し込みに半年〜1年ほどの期間を空けるようにしましょう。

 

これは、個人信用情報の申し込み記録が関係しており、申し込みをした記録というものが信用情報におよそ6ヶ月ほど残ってしまうためです。

申し込みや審査落ちの記録が一旦クリアになってから再申し込みをした方が、信用情報にキズがない状態になります。

 

この再申し込みまでの期間に、審査落ちの理由についてもしっかり改善しておきましょう。

たとえば現在の借入金の金額が高額で審査落ちとなった場合などは、再申し込みまでにできるだけ返済しておくことが大切です。

1. 必要であれば信用情報の開示請求を

また、長期の返済金滞納などのトラブルにより、個人信用情報に信用事故の記録が付いている可能性のある方であれば、個人信用情報の情報開示請求をしてみるのもおすすめです。

情報開示請求とは、日本に3つある信用情報機関から、自分の個人信用情報の記録を開示してもらうための手続きです。

 

情報を開示してもらうことで、いつ信用情報の記録がクリアになるのかの目安の日が分かるので、住宅ローンなどの再申し込み日を決めるために役立ちます。

開示には1000円程度の費用がかかりますが、信用自己記録が付いている人は、一度開示請求を行なってみることをおすすめします。

信用情報について詳しくは、「カードローンで信用情報に傷がつく!?事故履歴の種類や詳細」をご覧ください。

■まとめ

カードローンを利用していると、利用状況によって住宅ローンの審査に影響してくることがあります。

また、既に完済済みのカードローンであっても、放置しているものが複数枚あったり高額の与信枠のものがあると、住宅ローンの審査に響いてしまいます。

住宅ローン以外でもローンや分割払いは、しっかりと返済している実績が他のローンの審査にも響いてきますので、借り入れを行なったものはしっかりと返済取り引きをしていくことが大切です。