カードローンをまとめる前に必ず相談すべきところとは?

「多重債務を1つのカードローンにまとめたい。」

複数のカードローン会社から借り入れをしている方の中には、金銭的にも精神的にも負担が大きくて困っている方もいるのではないでしょうか。

そんな方が少しでも返済の負担を減らすために利用するのが、カードローンの「おまとめ」です。

カードローンのおまとめを利用して複数のカードローンを一本化することによって、返済の負担を軽減させることができるためです。

しかしカードローンのおまとめは間違った方法で利用すると、逆に借金を増やしてしまう危険性もあります。

今回は、カードローンのおまとめを利用する前に、やっておきたい対処法や多重債務を相談できる機関などについて詳しく調べてみました。

■カードローンのおまとめは安易に使うと危険!

多重債務に陥っている方の場合、カードローンのおまとめを利用して少しでも返済負担を軽くしたいものですよね。

しかし負担が軽くなるからとおまとめを安易に利用してしまうと、後々借金が増えてしまうなどの危険性があります。

ここでは、おまとめローンを利用するメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

1. 複数のカードローンをまとめるメリット

複数のカードローンをまとめるメリットには以下のようなものがあります。

●月の返済日を減らすことができる

複数の借り入れ先があるということは、その借り入れ先の数だけ返済日が存在します。

しかし、おまとめを利用することで返済日を1つにまとめることができ、返済日の管理がしやすくなります。

●月の負担額も減らすことができる

カードローンのおまとめは、月の返済額を減らすことも可能です。

たとえば、現在3つのカードローンにそれぞれ毎月5000円ずつ合計15000円を支払っている方が、おまとめをすることで最低返済額が下がり、毎月の負担が軽減されることが多くあります。

●低金利カードローンでおまとめすれば利息も節約できる

現在の借り入れ先よりも適用金利の低いカードローンで一本化することができれば、利息を節約することも可能です。

2. 複数のカードローンをまとめるデメリット

次に複数のカードローンをまとめるデメリットを見ていきましょう。

●しっかり選ばないと利息が高くなってしまうこともある

カードローンのおまとめを慎重に選ぶべき理由として、しっかりと返済シミュレーションをした上で一本化の手続きを行わないと、逆に利息が高くなってしまうことがあります。

金利の低さは利息を節約するための要素の1つではありますが、金利が低ければ必ず利息が少なくなるというわけではありません。

カードローンをおまとめして利息を節約するためには、金利や月の返済額、返済回数などもしっかり分析することが大切です。

●月々の返済負担が長くなると返済期間が長期化する

「とにかく月の負担を軽くすることが優先」という方であれば問題ない場合も多いのですが、基本的に利息は日々増えていくものです。

そのため月の支払い金額を下げると支払い期間が長期化し、その分利息も増えてしまいます。

●おまとめローンの審査は厳しい

おまとめローンの審査は、申し込みの時点で他社借り入れが複数ある方が対象となります。

そのため他社借り入れが全くない人に比べると、審査基準が高くなってしまいます。

●選ぶローンが限定的

複数のカードローンを1つにまとめるということは、それだけ1社から借り入れる金額が高額になるということです。

カードローンの審査は、融資額が高額になればなるほど審査基準が高くなります。

また、消費者金融などのノンバンク系カードローンは総量規制の対象となっており、利用者の年収の3分の1以上の借り入れが基本的にできなくなっています。

そのためおまとめを希望する方は、基本的におまとめ専用のカードローンサービスを利用する必要があり(それらは総量規制の例外)、選べるカードローンが限定されてしまいます。

■安易に申し込みをする前に専門家に相談してみよう!

「多重債務が苦しいからすぐにおまとめしたい!」という方もいると思いますが、カードローンの知識がない方が安易におまとめをするのは、借金を増やしてしまうリスクが伴います。

カードローンを一本化してから、借金が増えてしたことに気づくケースもありますので、よく調べないまま申し込みをする前に、専門家に相談してみることをおすすめします。

1. 全くどうしていいか分からない方は、公平な立場でのアドバイスを受けよう

「気がついたら多重債務に陥っており、全くどうしていいかわからない。」という方であれば、カードローンに相談する前に、公平な立場でのアドバイスを受けるようにしましょう。

多重債務に関する相談ができる機関には、以下のようなところがあります。

●消費生活センター 多重債務窓口

全国にある国民生活センターで、多重債務についての相談ができる窓口です。

電話などで相談の予約をし、直接相談窓口で現在の状況を説明しアドバイスがもらえます。

必要であれば専門機関の紹介や同行も行なっていますので、借金問題に関して全く知識がないという方であれば相談することをおすすめします。

●日本貸金業協会

消費者金融や信販系のカードローンが所属している、貸金業法という法律に基づいた協会です。

多重債務問題など、貸金業者との取り引きについて相談が可能です。

手数料や費用も無料で、中立的な立場から問題解決を支援してくれます。

電話やFAX・郵送での相談の他に事前に予約を取れば、直接窓口での相談も可能です。

●日本クレジットカウンセリング協会

クレジットカードやローン問題で困っている方が気軽に相談できる機関です。

多重債務に陥った方に公正中立な立場からアドバイスを行います。

電話相談を行い、電話口で解決しない場合には直接のカウンセリングなどを行なって問題解決を目指します。

解決方法を相談した上で無料の任意整理などにも対応してくれますので、自分がどの程度困っているのかがわからないという方でもまずは電話相談から気軽に始めることができます。

2. カードローンのおまとめで返済可能な見込みがあるなら直接問い合わせ

カードローンの知識がある程度あり、他のカードローンを利用して一本化すれば利息が節約でき返済できる見込みがあるという方は、カードローン会社に直接相談してみるのもおすすめです。

ここでは、おまとめ専用ローンを取り扱うカードローンをいくつか紹介しておきます。

●アイフル おまとめMAX

アイフルのおまとめMAXは、おまとめ専用のカードローン商品です。

大手消費者金融の借り入れは通常総量規制の対象となっており、年収の3分の1以上の借り入れをすることができませんが、おまとめMAXは総量規制の対象外です。

そのため年収の3分の1以上の借り入れも可能で、金利も12%〜15%と上限金利が通常のアイフルの18%よりも低く設定されています。

金利の高い消費者金融から借り入れを行なっている方であれば、おまとめで利息が節約できる可能性の高いカードローンです。

参考:アイフルのメリット、デメリットを徹底検証!

●プロミス おまとめローン

アイフル同様に大手消費者金融であるプロミスにも、おまとめ専用のローン商品の取り扱いがあります。

金利は6.3%〜17.8%となっており、上限金利は通常のプロミスカードローンと同じ金利が設定されています。

しかしプロミスのおまとめローンも総量規制の対象外となっていますので、年収の3分の1以上を借り入れたいという方でも、借り入れできる可能性があります。

また、金額が100万円以上など高額であれば適用金利が下がる可能性も大いにありますので、高額融資を希望する方にはおすすめのカードローンです。

参考:プロミスは良いカードローンなのかを徹底検証

●東京スター銀行 スターワンバンクローン(おまとめローン)

2017年4月からの金融庁の監視強化により、銀行カードローンは徐々に融資額をおさえる動きがある中で、おまとめローンを取り扱っているのが東京スター銀行です。

東京スター銀行スターワンバンクローンの適用金利は5.8%〜14.8%となっており、銀行特有の低金利が魅力のおまとめ専用カードローンです。

最高極度額も1000万円までとなっており、高額融資が期待できるカードローンです。

3. 返済不能に陥る前に弁護士や司法書士に相談!

多重債務がすでに返済不能に陥ってしまっている場合や、返済できる見込みがないことが現段階でわかっている場合には、おまとめローンを利用してはいけません。

すでに返済できないことがわかっているのであれば、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、法的な解決方法をとっていく必要があります。

ここでは、法的な解決方法を相談できる機関をご紹介します。

●法テラス

法テラスとは、国が設立した法律相談の総合案内所のような機関です。

債務整理や自己破産など、法を用いて借金問題を解決する方法を相談することが可能です。

直接弁護士や司法書士が窓口で対応するわけではありませんが、相談内容に合わせて適切な専門家や窓口を紹介してくれます。

4. 相談はウソを付かず正直に自分の現状を伝えよう

それぞれのお悩みによって相談する窓口は変化しますが、どの窓口でも相談する上で一番大切なことは、ウソをつかずに正直に自分の状況を伝えるということです。

「多額の借金を抱えているのが恥ずかしい」などの理由で、現在の借り入れ状況を偽って相談すると、本来解決できるものが、解決できなくなってしまう危険性があります。

どの期間で相談する場合でも、必ず真実を報告することが大切です。

■おまとめローンの審査難易度は高い!こんな人は審査に落ちる

「おまとめローンの知識はあるから、相談せずにおまとめローンを利用したい。」という方もいますよね。

しかし、おまとめローンは一般的に通常のカードローンよりも審査難易度が高いものです。

ここでは、おまとめローンの審査に落ちてしまう人の特徴について説明していきます。

1. 審査で虚偽の申告をしている

おまとめ専用のローン申込でも、通常のカードローンでも、申込内容の中に虚偽の報告がある場合には、審査落ちの可能性が高くなります。

特に、借り入れ金額や借り入れ件数を少なめに報告した場合には、個人信用情報の確認によって、ウソが確実にバレてしまいます。

個人信用情報とは、日本に3つある信用情報機関に保管されている個人と企業とのお金の貸し借りの記録です。

金融機関が共通して確認することができ、いつどこでいくら借りたかなどが全てわかるようになっています。

少しでも審査通過率をあげたいからと、ウソの報告をするのは厳禁です。

必ず正確な情報を申告するようにしましょう。

2. 申告内容のスペックが低すぎる

たとえ正直に申込者情報を申告した場合でも、申込者の属性が審査基準を満たせていない場合には審査落ちになる可能性があります。

カードローンは審査基準を公開していないため、実際に審査落ちの原因をカードローン側から聞くことはできません。

しかし一般的に通常のカードローンの審査に通過するためには、銀行カードローンで年収が200万円以上、消費者金融で100万円以上が必要です。

希望借入額などによっても必要な年収は変わるため、絶対にこの年収以上なら審査に受かるというものではありませんが、およその目安としておくとよいでしょう。

3. 個人信用情報にキズがついている

おまとめ専用のカードローンに限らず、個人信用情報にキズがついていると、ほぼ全てのカードローンの審査に落ちてしまいます。

信用情報にキズがついている状態とは、信用事故記録が付いている状態のことを指します。

信用事故とは、およそ2ヶ月以上の長期滞納や、債務整理などが行われた場合に記録される情報です。

記録は内容によって完済から5〜10年ほど保管されますので、その間はカードローンの審査に通過することはほぼ不可能です。

4. 短期間に複数のカードローンに申し込みをした

おまとめローンの審査に通過できるかどうか心配で、いくつかのカードローンに同時に申し込みをしておこうと考えている方もいるかもしれませんね。

しかしこのような行為も、多重申し込みとして審査落ちの原因になることがあります。

短期間のうちに複数のカードローンに申し込みをすると、申し込みの記録が個人信用情報に記録されます。

記録された情報は6ヶ月ほど記録が残る上に他の金融機関からも確認できますので、他社に申し込みをしている記録は全て確認されてしまいます。

一気に多数のカードローンに申し込みをしたことが分かると「お金に困っている」と認識されて審査に落ちる危険性があります。

■おまとめローンの審査に通過するためにやっておきたいこと

おまとめローンの審査落ちの原因がわかったところで、少しでも審査通過率を上げるためにやっておきたいことを紹介します。

いかに上げるものをなるべく実行して、少しでも審査通過率をあげられるようにしましょう。

1. 複数社のうちの1社を完済する

現在、他社の借り入れが3社ある方であれば、このうちの1社でも返済を終わらせてからおまとめに申し込みをすると、格段に審査通過率をアップさせることができます。

これは、「カードローンを完済した」という記録が、個人信用情報に残るためです。

完済の実績が1つあるだけでも申込者の評価は高くなりますので、完済できそうなカードローンがあれば、無理におまとめせずに完済しておくことをおすすめします。

2. 収入証明書類を提出する

現在のカードローンは、本人確認書類だけで申し込みが可能なものが多くなっています。

しかし、ここであえて収入証明書類も一緒に提出することで、収入の金額に対する裏付けをカードローン側にアピールできるためです。

収入証明書類として提出が可能なのは、確定申告書や源泉徴収票などです。

入手するのにそれほど難しいものではないので審査通過率をあげたい方は、収入証明書類不要の場合もなるべく提出するようにしましょう。

3. 他社のカードローン解約を約束する

現在の借り入れ金額によってはおまとめ専用のローンではなく、通常のカードローンを利用しておまとめするという方もいますよね。

そのような方の場合にはカードローンに申し込みをする前に、おまとめ目的で借り入れをすること、借り入れ後は、他社のカードローンを完済し解約することを約束しておくのがおすすめです。

通常のカードローンの場合、審査で他社借入件数や他社借入額を重点的に確認されることがありますが、おまとめをしっかり約束しておけば、事情がわかっていますので、審査通過に融通を聞かせてもらえる可能性があります。

■おまとめローンは申し込み前に必ず相談を!

おまとめローンは一人一人状況が違い、借り入れの内容や適用されている金利、借り入れている件数や金額などもそれぞれ違いがあります。

おまとめローンは多重債務に陥っている人の場合、唯一の解決策のように思えることもあるかもしれません。

しかし、現在の借り入れや返済の状況次第では、カードローンでダイレクトに借り入れするよりも、一度専門家に相談してみた方がよい場合もあります。

おまとめローンの利用は、申し込み前に必ず相談できる機関やカードローン会社に相談してみることをおすすめします。

■まとめ

今回は、カードローンのおまとめを利用する前に必ず相談すべきところについてご紹介してきました。

多重債務が原因で返済が困難になっている人にとって、おまとめローンは全てを解決できる方法に見えることがあります。

しかしおまとめローンは支払い先が変わるというだけであって、借金を根本的に解決できるわけではありません。

おまとめローンで借金問題を解決しようとはせずに、一度公的な機関へ現在の問題を相談し、最適な解決法を提案してもらうようにしましょう。