カードローン一括返済のメリット・デメリット

カードローンは、急にお金が必要になったときにATMなどから便利に借り入れできるローン商品です。

申し込みから即日融資対応を行なっている業者も多く、使いやすさが魅力になっています。

しかしカードローンは便利な反面、利息の高さがデメリットとなってしまいがちですよね。

そこでおすすめしたいのが、カードローンの一括返済です。

一括返済を行うことにより、カードローンの返済額をかなりおさえることが可能になります。

ただしカードローンの一括返済は返済するタイミングや方法を見誤ると、かえって負担が増える場合もあるのです。

そこで今回はカードローン一括返済のおすすめタイミングや、一括返済の方法について詳しく説明していきます。

■カードローンの一括返済とは

カードローンの一括返済とは、カードローンで借りたお金を一回で全額返済してしまう方法のことです。

または返済途中で残っている借り入れ残高全てを、一回で全額返済する方法のことをいいます。

1. そもそもカードローンの返済方法とは

基本的なカードローンの返済方法は、利用する貸金業者や銀行などによってもさまざまです。

多くのカードローンの返済方法は、基本的に以下の3つが利用可能になっています。

  • 約定返済
  • 随時返済
  • 一括返済

2. カードローン返済の基本となるのが約定返済

多くのカードローンが基本的な返済方法として採用しているのが、約定返済と呼ばれる返済方法です。

約定返済とは、借り入れをしているカードローン会社が定めた返済額を定期的に(毎月または35日サイクルなど)返済していく方法のことをいいます。

●三井住友銀行の約定返済額

実際に返済する金額がいくらくらいになるのか、三井住友銀行カードローンの約定返済額で見ていきましょう。

約定返済時における当座貸越元金額 約定返済額
1円~1,999円  約定返済時における借入残高全額
(ただし、2千円が上限。)
 2,000円~100,000円  2,000円
 100,001円~200,000円  4,000円
 200,001円~300,000円  6,000円
 300,001円~400,000円  8,000円
  〜
7,000,001円~8,000,000円  70,000円

たとえば約定返済時の利用残高が15万円の場合には、返済日までに最低4000円を返済することになります。

●約定返済で利用できる返済方法

約定返済で利用できる返済方法には以下のようなものがあります。

  • 口座振替
  • ローンカードでのATM返済
  • 口座振込(銀行振込)

基本的には毎月決まった日付などに、口座引落しになる口座振替が主流です。

また専用のローンカードを持っている方であれば、専用ATMまたは提携ATMなどからカードを利用しての返済もできます。

さらにはカードローン側が指定する金融機関口座に返済をする、口座振込があります。

口座振替は基本的に無料ですが、カードローンによっては、専用ローンカードでの返済や口座振込には手数料がかかることがあります。

2. 約定返済に加えて利用できる随時返済

随時返済とは定期的に返済が必要になる約定返済にプラスして、好きな時に好きな金額だけ返済する方法のことをいいます。

カードローン側への連絡なしに、自分の好きなタイミングで返済できる分のみ返済することが可能で、別名「一部繰上返済」とも呼ばれています。

約定返済に加えて随時返済を利用していくことで、約定返済のみよりも返済期間が短縮でき、その分利息負担分を節約することも可能です。

ただし随時返済のみで返済可能なカードローンは少なく、ほとんどが約定返済とのセットになっています。

●随時返済で利用できる返済方法

随時返済で利用できる返済方法は、以下の通りです。

  • ローンカードでのATM返済
  • 口座振込(銀行振込)

3. 一気に完済可能な一括返済

約定返済や随時返済は、借入残高を少しずつ返済していくのに対し、一括返済は「借入残高+利息」を一気に返済していく方法です。

返済1回目から利用することも可能ですし、約定返済の途中で一括返済を利用することもできます。

約定返済のみや約定返済と随時返済を利用した場合よりも返済期間が短くなるので、3つの中で一番利息を減らせる返済方法です。

ただし約定返済や随時返済とは異なり、カードローンへの事前の連絡が必要です。

●一括返済で利用できる返済方法

一括返済で利用できる返済方法は、以下の通りです。

  • ローンカードでのATM返済
  • 口座振込(銀行振込)

ただし随時返済とは異なりカードローン側の指示のもと、指定日に返済手続きを行います。

■カードローンの一括返済を利用するとどれくらいお得になるの?

ここまでカードローンのおもな返済方法について、説明してきました。

そして約定返済や随時返済を利用した場合よりも、利息を最大限に節約できるのが一括返済の大きなメリットです。

それでは実際に一括返済を利用すると、どれくらいの返済金額を減らすことができるのかをみていきましょう。

1. カードローンは日々返済返済手数料が発生している

カードローンの利息金額を決めているのが、カードローンの適用金利です。

カードローンで表記されている金利は、年に借入金の何%分を利息として支払うのかを示す割合です。

たとえば金利18%が適用されていれば、100万円を1年間借り入れると金利は年に18万円かかりますよという意味になります。

しかしカードローンは無利息期間がある場合をのぞき、年間ではなく日々利息が発生しています。

●基本的な利息計算方法

日々の利息は、以下の計算式で計算することもできます。

「利息=借り入れ残高×適用金利÷365日×借り入れ日数」

たとえば、金利18%で40万円を30日間借り入れした場合の利息は以下のように計算できます。

「40万円×18%÷365×30日=およそ5917円」

よって、金利18%で40万円を30日借り入れした場合には、利息がおよそ5917円発生することになります。

2. 35万円を借り入れて返済した場合

このようにカードローンでは利息が日々発生しています。

では具体的に約定返済のみでコツコツ返済した場合と、一括返済を利用した場合でどれくらい利息に差が生じるのでしょうか。

ここでは三井住友銀行カードローンの返済シミュレーションを利用して、約定返済と一括返済を利用した場合の比較を見ていきましょう。

適用金利を14.5%とした場合で計算し、一括返済は返済1回目で利用したこととして計算しています。

約定返済のみ 一括返済
返済期間 63ヶ月 1回
1回の返済金額 8,000円(最後のみ4,937円) 354,171円
利息総額 150,937円 4,171円
返済総額 500,937円 354,171円

このように約定返済のみで返済した場合と一括返済で返済をした場合では、およそ15万円ほどの利息の差が生じます。

3. 利息とともにATM手数料や振込手数料がかかる場合も

三井住友銀行カードローンではコンビニATMやゆうちょなどの提携先ATMに関しては、基本的に利用手数料が無料になります。

しかしカードローンの中には、ATMを利用するために1回ごとに手数料が発生したり、振込手数料が取られる場合などもあります。

たとえば63ヶ月の返済でATM手数料が1回216円発生する場合には、「216円×63ヶ月=13,068円」がかかります。

しかし、一括返済の場合には支払い回数は1回のみですので、ATM手数料は216円のみです。

このように一括返済を行うと、利息の他にも返済で発生する利用者負担手数料も節約することができます。

■カードローン一括返済の手順

カードローンの一括返済の手順は、利用するカードローン会社や銀行によっても若干の違いがあります。

しかし基本的な手順としてはどこも似たようなものになりますので、ここでは一般的な一括返済の手順について説明していきます。

1. まずはカードローン側に一括返済希望の旨を連絡する

カードローンの一括返済は、基本的にカードローン側に連絡を入れてから行います。

先ほども説明したように、カードローンの返済額は日々発生するもので、返済日によって総返済額が変化する可能性があるためです。

まずはカードローン側に一括返済を希望していることと、返済手続きを行う日付を伝え、返済金額を日割り計算してもらいましょう。

2. 事前に連絡した日に指定された金額を返済する

返済額を計算してもらったら、事前に連絡した日に実際に返済手続きを行います。

カードローン側に指定された金額を、正確に返済するようにしましょう。

これでカードローンの一括返済は完了です。

3. 希望すれば完済証明書や解約証明書が貰える

カードローンによっても対応は違いますが、完済をした場合や完済終了後に契約解除すると「完済証明書」や「解釈証明書」などを発行してもらえます。

基本的に有料になってしまう場合がほとんどですが、完済後すぐに住宅ローンなどに申し込みをする方は、証明書を発行しておくのもおすすめです。

4. 指定日に返済できなかった場合には再度連絡

カードローン側に連絡をし返済金額を計算してもらったのに、指定日に返済できなかった場合には振込手続きを一旦ストップし、カードローン側に再度連絡を行いましょう。

カードローンの利息は日々変化するものですので、返済予定日に返済できなければ返済総額が変化する可能性があります。

指定日に返済できない場合には必ずカードローン側に再度連絡し、一括返済の再手続きを行いましょう。

4. カードローンごとの具体的な一括返済の手順

それでは実際に、カードローンごとの具体的な一括返済の手順をみていきましょう。

大手消費者金融系や銀行カードローンの一括返済方法は、以下のようになっています。

カードローン名 一括返済の手順
アコム アコム総合カードローンデスクに電話
アイフル 会員専用ダイヤルに電話
プロミス プロミスコールに電話
SMBCモビット SMBCモビットコールセンターに電話
新生銀行カードローン
レイク
・レイクの専用フリーダイヤルに電話
・公式サイトの会員ページからの手続き
三菱東京UFJ銀行
バンクイック
・コールセンターに電話
三井住友銀行カードローン ・コールセンターに電話
・公式サイトの会員ページからの手続き
みずほ銀行カードローン ・銀行店頭窓口にて返済手続き
・ネット支店利用の場合にはコールセンターに電話
楽天銀行カードローン ・メンバーズデスクの一括返済シミュレーション画面にて返済金額を確認の上、全額返済する
・コールセンターに連絡する

■メリットばかりではない!一括返済をしない方が良い場合もある!

これまでカードローンの一括返済で利息が節約できることや、具体的な手順について説明してきました。

確かにカードローンの一括返済を利用すると、以下のようなメリットが発生します。

  • 約定返済や随時返済よりも返済期間を短くできる
  • 約定返済や随時返済よりも利息を節約できる
  • 借金がなくなるので、それ以上返済に追われることがない
  • 借金がなくなるので、翌月から返済の管理をする必要がなくなる

このようなメリットのあるカードローンの一括返済ですが、デメリットも存在します。

1. 無理に一括返済を行うと生活に負荷がかかる

生活費に余裕のある方であれば、カードローンの一括返済を行なって利息分を節約することがメリットになります。

しかし毎月の生活費がギリギリの方が無理矢理一括返済を行なった場合、逆に生活を圧迫し、負荷がかかってしまう危険性もあります。

カードローンで一括返済を行なっても、生活費が支払えなければ再びカードローンで借り入れしてしまう危険性もありますよね。

カードローンの一括返済は、必ず余裕のある時にのみ行うようにしましょう。

2. 貯金に余裕がない状態で一括返済を行うと急な出費に対応できなくなる

また貯金に余裕がない状態で一括返済を行うと、返済を行なった後の急な出費に対応できなくなる危険性があります。

現時点で使う予定がないからと貯金の全てを一括返済に充ててしまうと、病気やケガ、冠婚葬祭などが発生した時にお金を使うことができません。

万が一の自体はいつ起きるかわからないものですので、できるだけ柔軟に対応できるように予備のお金は確保しておくことが大切です。

カードローンの一括返済を行う場合には、貯金にもある程度余裕をもって行うようにしましょう。

■まとめ

今回は、カードローンの一括返済を行うメリット・デメリット、一括返済の具体的な手順について説明してきました。

一括返済は、利息を最小限にセーブできたり返済管理の負担を減らせたりする便利な方法です。

しかし無理に手続きを行うと、逆に生活費を圧迫してしまうことなどもあるため、一括返済を行う場合には事前の資金の管理が重要になります。

一括返済までお金がまわらなくても、随時返済で少しずつ利息を減らしていくのも1つの方法です。

まずは自分の手持ちの資金を確認し、自分に合った方法で無理なく返済していけるようにしましょう。