銀行カードローンの厳格化により、カードローンが借りにくくなったという声が上がっています。
突然変化し始めた銀行カードローンでは、今何が起こっていて、今後はどのようなことが起こる可能性があるのでしょうか。
今回は銀行カードローンの厳格化により変化したことや、今後起こり得る可能性のある銀行カードローン取引の変化について詳しく説明していきます。
■銀行カードローンで広がっている審査や利用厳格化の動き
現在進行形で銀行カードローンで広がっている審査や利用の厳格化の動きとは、実際にどのようなことを指しているのでしょうか。
今回は、銀行カードローンで実際に変化している厳格化の動きを具体的に見ていきましょう。
1. メガバンク3行が融資額の上限引き下げへ
みずほ銀行カードローン・三井住友銀行カードローン・三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイックのメガバンク3行が取り扱うカードローンでは、利用限度額引き下げの動きがあります。
最高利用極度額に関しては変更の動きはありませんが、審査の結果決定する利用者それぞれに与えられる利用限度額については上限額引き下げの動きが強まっています。
利用者の属性によっても左右されますが、カードローンのおおよその基準として、利用者の年収の2分の1程度の金額を利用限度額として設定していました。
しかし厳格化の動きに伴い、このおおよその基準が利用者の年収の2分の1から3分の1に引き下げられることになりました。
つまり、年収300万円の人であれば他の属性に問題がなければ150万円の限度額が与えられていたのに、厳格化に伴い限度額の設定が100万円に引き下げられてしまったのです。
2. 収入証明書類を求める条件の引き下げも
たとえば三井住友銀行カードローンでは、以前まで借り入れ希望額が300万円以上になる場合には、本人確認書類と共に収入証明書類の提出も必要でした。
しかし現在では借り入れ希望額が50万円を超える場合には、収入証明書類の提出が必要になりました。
このように収入証明書類の提出を求めることで、返済能力をより厳しく確認するようになったのです。
3. 今までは自主規制、そして実態調査で3行に立入検査が入る
銀行カードローンは、直接法律で規制がかかったわけではありませんが2017年4月の金融庁からの監視強化の煽りを受けて、銀行それぞれが貸しすぎを防止する自主規制をおこなっていました。
しかし、2017年9月20日に金融庁がメガバンク3行のカードローンの立ち入り調査に入りました。
審査体制や広告などに関して調査し問題があれば改善を促す動きで、今回はメガバンクのみでしたが今後は地方銀行への立ち入りも予定しているようです。
■銀行カードローン厳格化の原因とは?
そもそもなぜ急に銀行カードローンだけ厳格化の動きがあるのでしょうか。
ここでは、銀行カードローン厳格化の原因について説明していきます。
1. 2017年2月には13年ぶりに自己破産者が増加
最高裁の統計によると、個人の自己破産申請は2016年度に13年ぶりの増加となりました。
この背景には銀行カードローンの事業拡大があるといわれており、ATMなどで気軽にお金が引き出せる取引先が銀行であるという安心感から、銀行カードローンの利用者が増えたことが原因の1つになっています。
また、銀行カードローンは大手消費者金融のように総量規制の対象ではないので、年収の3分の1以上の貸付も可能です。
しかし、このような消費者金融よりも高額の借り入れができるというイメージからも、借り過ぎてしまう利用者が増え自己破産申請の増加につながったと考えられています。
2. まずはメガバンクから自主規制の動き。徐々に地方銀行も
現在のところ法律的に新たな決まりができたということはなく、全銀行協会からの認識が各銀行に徹底された程度です。
しかし金融庁からの監視強化の煽りを受けて、メガバンク3行は自主規制の動きを見せ始めました。
今後も法律などで規制される前に、メガバンク同様に地方銀行も徐々に自主規制の動きが強まってくることが推測されます。
■銀行カードローン厳格化の後遺症、審査難易度は上がる?
銀行カードローンの厳格化に伴い、具体的にどのようなことが変化するのでしょうか。
ここでは、銀行カードローン厳格化により将来的に起こる変化を予想して見ました。
1. 今まで以上に返済能力を厳しくチェックされる
厳格化の動きで一番先に考えられるのが、現状よりも返済能力の厳しいチェックです。
そもそも厳格化する目的としては、自己破産申請者を減らすという目的があります。
そのため、少しでも返済能力に不安がある人は審査に通過できなくなる可能性が高いといえるでしょう。
2. 個人信用情報にキズがあれば審査通過はほぼ不可能
大手消費者金融に比べて審査基準が厳しいといわれてきた銀行カードローンですが、審査に関してはさらに基準が高くなる可能性があります。
その中でも個人信用情報のキズに関しては、さらに厳しくチェックされることになりそうです。
個人信用情報とは、利用者と企業とのお金の貸し借りを記録した履歴のことです。
基本的に返済期日をしっかり守って取引していれば問題ありませんが、長期の滞納や債務整理などの信用事故と呼ばれる記録がついていると審査通過が難しくなります。
今までは現在の借り入れ金額を考慮した上で、信用事故の記録がなければ審査に通過できたものが、信用事故にならないような数日の返済遅れの記録でさえも厳しくチェックされる可能性があります。
また、他社借り入れに関しても今まで以上に厳しく確認されることになりそうです。
3. 即日融資非対応になる可能性も
銀行カードローンの中でも、即日融資可能にしているカードローンは少なくありません。
しかし、今後は銀行カードローンでは即日融資が受けられなくなる可能性があります。
現在は銀行カードローンの審査は保証会社が行なっており、保証会社の審査に通過すれば銀行カードローンとの契約が可能です。
しかし今後は利用者の情報を警察庁にて照会する仕組みを導入するので、審査に時間がかかり即日融資には対応できなくなる可能性があります。
■ある程度の取引のしやすさを求めるなら消費者金融がおすすめ
このように今後業務の内容が徐々に変化する可能性がある銀行カードローンでは、審査難易度が上がり融資額が引き下げられるというデメリットが多くなってきます。
そのためある程度の取引のしやすさを求めるのであれば、消費者金融カードローンの利用がおすすめです。
1. 借り換えれやおまとめを希望する場合には、総量規制例外の消費者金融サービス利用がおすすめ
今までは借り換えローンやおまとめローンといえば、高額融資が期待できる銀行カードローンが主流でしたが、今後は銀行カードローンに高額融資を期待するのは難しくなります。
そこでおすすめなのが、おまとめや借り換えの専用サービスのある消費者金融のカードローンです。
大手ではアコム・アイフル・プロミスなどにおまとめ借り換え専用ローンサービスがあります。
通常の消費者金融カードローンは総量規制の対象となっており、年収の3分の1以上の借り入れができませんでしたが、おまとめ借り換え専用ローンは総量規制の例外です。
そのため、年収の3分の1以上の高額なおまとめなどにも利用できます。
借り換えやおまとめを希望する場合には、消費者金融の専用ローンをチェックしてみましょう。
2. 目的がはっきりしている場合には目的別ローンもおすすめ
また、「車の購入代金を借りたい」「学費に使いたい」「リフォーム資金を借りたい」など、カードローンで融資を受ける目的がはっきりしている場合には、目的別ローンの利用もおすすめです。
車の購入なら自動車ローン、学費なら教育ローン、リフォームならリフォームローンなど、それぞれに特化したローンが用意されています。
カードローンのように何度も借りることはできず、一度に全額を借り入れることになりますが、目的がはっきりしている分、金利も下がり利息を節約することが可能です。
■まとめ
今回は、銀行カードローンの厳格化について説明してきました。
銀行カードローンの規制強化に関しては、まだまだ不明瞭なことが多く、メガバンクの自主規制などから今後の動きを推測することしか現状ではできません。
しかし今までよりも審査や取引条件が厳しくなることは確かですので、これから銀行カードローンの利用を考えている人は、このような動きもしっかり把握しておくようにしましょう。