カードローンをこれから利用したい人の中には、カードローンで実際にいくら借り入れできるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。
カードローンでは「最高利用限度額500万円」などの記載があるところも多く、高額融資が期待できそうなイメージがありますよね。
しかし実際には、申込者の年収がカードローンの借入限度額に大きく影響を及ぼします。
今回は、カードローンの限度額と年収の関係について、実際にいくら借りられるのかや、少しでも多く融資枠をもらう方法について詳しく説明していきます。
■カードローンは年収いくら以上で申し込みできるの?
そもそもカードローンとは、年収いくら以上なら申し込みができるのでしょうか。
まずは、カードローンの申し込み条件や利用条件から年収の基準を見て見ましょう。
| カードローン名 | 年収の申し込み(利用)条件 |
| アコム | 安定した収入があること |
| アイフル | 安定した収入があること |
| プロミス | 安定した収入があること |
| SMBCモビット | 安定した収入があること |
| 三井住友銀行カードローン | 安定した収入があること |
| 三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック | 安定した収入があること |
| みずほ銀行カードローン | 安定した収入があること |
1. はっきりとした年収の条件が記載されていないことが多い
表をみてもわかる通り、カードローンの申し込み(利用)条件の中には、具体的な年収の金額は記載されないことがほとんどです。
一部のカードローンでは、「年収200万円以上」など具体的な金額を提示しているところもありますが、ほとんどが「安定した収入」という記載になっています。
2. カードローンが求めるのは年収の高さよりも安定性
カードローンが求めるのは、年収の高さよりも安定性です。
そのため1ヶ月で100万円稼いで残りの半年間無収入になる人よりも、毎月20万円づづ定期的に収入がある人の方が審査に通過しやすくなります。
3. 具体的に年収どのくらいあれば審査に通過できる?
実際に気になるのは「年収いくらあれば審査に通過できるのか。」ということだと思いますが、一概に金額を断定することはできません。
カードローンの審査では、年収を始めさまざまな個人スペックが総合的に評価され、審査の可否が決定します。
そのため一概に年収が〇〇円以上あれば審査に通過できるとは言えないのです。
ざっくりとした目安になってしまいますが、銀行カードローンのおおよその目安として年収200万円程度が審査通過の最低ラインともいわれています。
消費者金融系の場合は銀行カードローンよりも金利が低い分、審査基準が低い傾向があるので、もう少し低い金額でも審査通過できる可能性があります。
審査の可否を決めるのは年収だけではありませんが、おおよその目安としてこのくらいだということは押さえておいてください。
4. カードローンには手取りの給与ではなく所得を申告する
カードローンの年収に関して申し込み時に申告する場合には、手取り額ではなく必ず所得金額を申告してください。
税金や年金などの金額が天引きされる前の金額です。
もしも手取りで申告してしまうと、給与が少なめに評価されて審査通過の確率を下げてしまうことにも繋がります。
前年度の源泉徴収票などを参考に、正確な所得金額を記載するようにしましょう。
●専業主婦の年収の申告は?
基本的に消費者金融カードローンでは、専業主婦の申し込みは不可となっていますが、銀行カードローンでは可能なところもあります。
収入の専業主婦が申し込みをする場合、申告するのは収入のある配偶者の所得です。
この場合にも、手取り額ではなく税金などが差し引かれる前の所得金額を申告してください。
■カードローンで借り入れできる最高利用極度額
借り入れをしたいカードローンについて調べていると「最高利用限度額800万円」や「最高利用極度額500万円」などの高額な最大限度額を目にすることも多いでしょう。
実際に、大手消費者金融や銀行カードローンが記載している最高利用限度額を見ていきましょう。
1. 大手消費者金融・銀行カードローンの最高利用限度額一覧
| カードローン名 | 最高利用限度額一覧 |
| アコム | 800万円 |
| アイフル | 500万円 |
| プロミス | 500万円 |
| SMBCモビット | 800万円 |
| 三井住友銀行カードローン | 10〜800万円 |
| 三菱東京UFJ銀行カードローン バンクイック | 500万円 |
| みずほ銀行カードローン | 800万円 |
このように大手消費者金融やメガバンクなどでは、利用限度額を500万円〜800万円ほどに設定しているところが多くなっています。
2. 利用者全員が最高利用限度額まで利用できるわけではない
このように、カードローンの最高利用限度額を見ているとかなりの高額融資が受けられる印象がありますが、利用者全員が最高利用限度額まで利用できるというわけではありません。
実はこの最高利用限度額とは別名「極度額」ともいわれており、そのカードローンで利用者1人に対して貸し付けられる最高額を示しています。
しかし、1人に対して無条件でこの極度額を貸し付けることはなく、審査の結果によって利用者それぞれの利用限度額を極度額内で設定していくことになります。
■カードローンの利用限度額は年収によって決まるの?
「審査によって極度額内で最高利用限度額が決まるのであれば、年収でカードローンの限度額は決まるのでは?」
そう考える方もいますが、カードローンの利用限度額を決定するのは年収だけではありません。
ただし、利用限度額を決めるときに年収が大きな影響をもたらしていることは確かです。
1. カードローンで借り入れできるのは年収の3分の1ほどが目安
大きな目安として、カードローンで設定される限度額上限は利用者の年収の3分の1の金額というのが目安になります。
たとえば年収が300万円の人の場合は100万円以内に限度額が設定され、年収150万円の人の場合は50万円以内に限度額が設定されます。
このように金額が設定されるのには、消費者金融などのノンバンク系カードローンと銀行カードローンでそれぞれに違った理由があります。
2. 消費者金融などのノンバンク系カードローンは総量規制の対象
消費者金融や信販系、銀行系(銀行ではない金融会社)などノンバンク系カードローンは、貸金業法という法律に基づき貸付業務を行う貸金業者です。
そしてこの貸金業法の中で定められている規制に「総量規制」というものがあります。
総量規制とは、利用者の年収の3分の1以上の貸し付けを行なってはいけないという決まりです。
つまりノンバンク系カードローンは、年収の3分の1以上は利用者に貸し付けできないと法律で決まっています。
さらに1社につき年収の3分の1までではなく、総量規制の対象である業者全体で利用者の年収の3分の1までしか貸し付けできません。
たとえば年収300万円の人が消費者金融からすでに60万円を借り入れしていた場合、他の消費者金融が利用者に貸せる融資限度額は40万円以内ということになります。
他社借り入れがある分、1社における借入可能額は少なくなるのです。
3. 銀行カードローンは自主規制により貸し付け金額を年収3分の1までにセーブする動き
消費者金融などのノンバンク系カードローンでは、総量規制によって利用者の年収の3分の1以上は貸し付けできないことが決まっています。
しかし銀行カードローンの場合は、銀行法という法律に基づいて貸し付けを行なっているため、総量規制の対象外となっています。
そのため事実上、年収の3分の1以上の貸し付けが可能となっていますが、近年銀行カードローンの貸し過ぎが問題視されるようになってきました。
2017年4月頃より金融庁が銀行カードローンへの監視を強化し始め、メガバンクを中心に徐々にカードローン業務を自主規制をするようになったのです。
以前までは高額融資といえば総量規制の対象外である銀行カードローンというイメージもあったのですが、現在では状況は徐々に変化しています。
メガバンクに始まり、徐々にネット銀行や地方銀行も融資額をセーブする動きが始まっているのです。
現在では銀行カードローンでも、年収の3分の1程度の限度額が上限になると考えておいた方がよいでしょう。
参考:銀行カードローンの自主規制で審査や借入返済が変わる!?
■年収だけじゃない!カードローンの利用限度額の決定基準
カードローンの借り入れの目安として、年収の3分の1以内の限度額に設定されるという話をしてきましたが、限度額の決定は年収のみを見るわけではありません。
カードローンの利用限度額は年収の3分の1を基準とした上で、審査の結果、つまり利用者の総合評価で決定します。
1. 勤務年数も大きな評価ポイント
カードローンの利用限度額は、年収の3分の1をそのまま枠としてもらえるわけではありません。
カードローンの審査では、年収の他に勤務年数も評価のポイントになります。
勤務年数が長ければ長いほど「安定した収入がある=定期的に返済する能力がある」と判断されるのです。
その結果、年収の3分の1以内で利用限度額が高めに設定される可能性があります。
勤務年数の他にも、申し込み時に申告した居住形態や居住年数、家族構成なども限度額を決定する重要なポイントです。
また職業や雇用形態(正社員・アルバイト・派遣社員など)も同じく重要なポイントになっています。
申し込みの情報は間違いのないように、正しい情報を申告しましょう。
2. 他社借り入れがないと限度額が高めに設定される
先ほども説明したように、ノンバンク系カードローンの総量規制は、総量規制の対象となる業者間で年収の3分の1までしか貸し付けができません。
カードローンの審査では、現在他社借り入れがどのくらいあるのかを個人信用情報というものを利用して確認します。
●個人信用情報とは?
個人信用情報とは、信用情報機関という公的機関に記録されている個人と企業とのお金の貸し借りを記録したものです。
金融機関が共通して見ることができる情報で、カードローンは他社との貸し借りに関する取引記録を確認することができます。
カードローンや自動車ローン、クレジットカードのキャッシングや携帯電話の分割払いなどの記録が履歴として残っています。
そして、それぞれの申し込み日や借入日、返済日などの詳細が記録されています。
参考:カードローンで信用情報に傷がつく!?事故履歴の種類や詳細
●個人信用情報を確認すれば他社借り入れ情報は一目瞭然
このように、個人信用情報は個人の借り入れに関する記録が残された履歴です。
そのため個人信用情報を確認すれば、現在どこでどのくらいの金額を借り入れているのかは一目瞭然になります。
この段階ですでに年収の3分の1ほどの金額を借り入れていることが発覚すれば審査には通過できません。
また年収の3分の1に達していない場合でも他社借り入れがあれば、その分は審査を行なっているカードローンが年収の3分の1からさらに減額して調整します。
逆に信用情報を確認して他社借り入れがない場合には、必要以上に限度額設定が低めになる可能性は低いのです。
3. 他社借り入れがある場合には、返済の遅れがないかどうかも重要なポイント
現在他社の借り入れがある方は、個人信用情報によって返済の状況も確認されます。
しっかり返済期日を守って取り引きしていれば問題視されることは少ないのですが、返済の遅れがある場合には厳しくチェックされます。
数日程度の遅れであれば大目に見てもらえることもありますが、限度額減額の対象になる可能性もあるのです。
また長期滞納などの「信用事故(金融事故)」と呼ばれる記録が付いている場合には、返済能力に不安があるという理由で審査通過自体ができません。
現在他社借り入れがある方は、信用情報にキズが付かないように必ず返済期日を守って取り引きしてください。
4. 新規契約者は限度額を低めに設定される傾向がある
1〜3の限度額が低くなる原因に心当たりがないのに、限度額は希望額や年収の3分の1よりも遥かに低い金額に設定されているという方もいますよね。
しかし1〜3に問題がない場合でも、そもそも新規契約者の場合は利用限度額を低めに設定されやすくなっています。
これは、申し込みをした企業(または銀行など)と直接の取り引き実績がないため、信用面を考慮し限度額を低めに設定するのです。
ただし、一度低めに設定された限度額も、コツコツ取り引き実績を作り増額申請を行えば、限度枠を増額してもらえる可能性がありますよ。
■限度額を増やせる増額申請とは?
カードローンの審査には通過できたけど、利用限度額が思った以上に低かったという方でも増額申請で限度額を増枠できる可能性があります。
増額申請はある程度(最低半年以上)カードローンとの取引実績を作った上で、申請することのできる手続きです。
基本的に利用者側から申請を行いますが、優良取引を続けていればカードローン側からお誘いがくることもあります。
自分で申請した場合でも、カードローン側からお誘いを受けた場合でも、増額のためには再び審査が行われます。
1. カードローンの増額審査に通過するためのポイントは?
カードローンの増額審査に通過するためのポイントは、以下の通りです。
- 返済期日を守って規定の返済額をしっかり返済している利用実績がある(自社・他社共に)
- 契約後、適度な頻度と借入額で借り入れをしている
- 他社で過度な借り入れをしていない
- 新規契約時よりも収入が上がっていると審査通過しやすい
- 新規契約時よりも昇給していると審査通過しやすい
- 収入証明書を提出すると審査通過の確率が上がる(確かな収入を証明できるため)
このように契約後から優良取引の実績をコツコツと積み上げていくことで、増額審査に通過しやすくなります。
■カードローンで高額な融資を受けたい場合はおまとめや借り換え専用ローンを利用する
「総量規制を超えて、カードローンで高額な借り入れをしたい。」と考えている方もいますよね。
少し前までは、年収の3分の1以上なら銀行カードローンというイメージがありましたが、現在では徐々に銀行カードローンでの高額融資は難しくなってきています。
もしも高額融資を受けたい理由が借り換えやおまとめであれば、大手消費者金融のおまとめや借り換え専用ローンを利用してもよいかもしれません。
大手消費者金融アコム・プロミス・アイフルなどで取り扱っているおまとめ・借り換え専用ローンは総量規制対象外です。
ただし、おまとめや借り換え専用ローンは、おまとめ・借り換え以外の目的では利用できませんので注意して下さい。
参考:おまとめローンで絶対に失敗しないための返済方法
カードローンの借り換え前に知りたい返済額を安くするコツ
■まとめ
今回はカードローンと年収の関係について詳しく説明してきました。
カードローンの審査通過の可否や、利用限度額の決定は決して年収のみで決まるわけではありませんが、かなり大きな影響を与えます。
カードローンに申し込みをする前に、借り入れ希望額や自分がどのくらい借り入れできるのかを予測し、自分に合ったカードローン選びができるように準備しておきましょう。